幅広く興味を持つ方法とは?新しい物に関心を向けると人生はより豊かになる

現代社会では「興味を持つ」対象が増え、人々は思い思いの興味を満たして楽しんでいます。

しかし同時に、何事にも興味のわかない無関心な人も増えてきました。

なぜ人は興味を持つことができなくなったのでしょうか。

今回はその原因を解説し、無関心の抜け出し方を紹介します。

目次

「興味を持つ」とはどのようなことなのか

「興味を持つ」とは「それが自分に関係あるものである」と認識したときに起きる感情の動きです。

本来、生物にとって興味を持つということは、生き残るために必要な感情でした。

「この植物は本当に食べられるのか」「あの動物に危険はないのか」など、興味関心を持ち観察していたのです。

しかし現代社会では、多少の無知さや観察力の無さは、直接生死には関係しません。

そのため好奇心を満たすためだけに、普通の人が全く興味を示さないものに対して、関心を抱く人も出てきました。

一方で、興味を持つという感情が、生きる上で絶対に必要なものではなくなったので、何に対しても興味を持てない人も現れたのです。

何事にも興味がない原因・理由とは

人生において、色んなものごとに興味関心を持つことは、心豊かに過ごすためには欠かせません。

しかし「何に対しても興味関心が持てない」と悩んでいる人も多いでしょう。

仕事であれ恋愛であれ、相手やものごとに強い関心を向けて、知ろうと努力することで上手くいくものであることは誰もが認識しています。

興味関心を向けることの重要性が分かっていても、そうすることができないのです。

何事にも興味がなくなってしまう状態の裏には、一体どんな原因が潜んでいるのでしょうか。

疲れている

現代社会では、毎朝の満員電車での通勤から、長時間のデスクワーク、残業などで疲れ果ててしまっている人が多くいます。

仕事という「生きるため」の活動で日々が手一杯なので、他のことに関心を向けている余裕がありません。

そして、そのような手一杯の状態の生活を続けていると、本当に自分が興味のあったことを見失ってしまいます。

結果的に、仕事以外のことに時間を割けるようになっても、ものごとに興味関心を向けることのできない「無関心」な状態になってしまうのです。

他人がわずらわしい

過去に人間関係で失敗してしまったり、コミュニケーションが上手く取れないことで、他人への興味を失ってしまう人もいます。

予測不能な他人に興味を持って接するくらいなら、一人でいる方が楽であると考えてしまうのです。

交友関係や恋愛も面倒になり、趣味やゲームなど、一人で完結できる物だけに興味を注ぐようになります。

人生の目的がない

自分の生きている目的を失ってしまうと、人はものごとに興味を持てなくなります。

日々、ただ学校に行っているだけ、ただ仕事をしているだけでは、興味関心が無くなってしまうのも当然かもしれません。

しかし本当に最初から「生きる意味」を持っていなかった人はいないでしょう。

家族、親、先生などの誰かから「他人の価値観」を押し付けられ、生きてきた場合に目的を失ってしまうのです。

病んでいる

うつ状態や、うつ病になっている人はものごとへの興味関心が低下してしまいます。

うつ状態になると、意欲や興味に関係する脳内神経物質の、ノルアドレナリンの分泌に異常が生じ、無関心状態を生み出してしまうのです。

こうなってしまうと適切な治療と、休養でしか改善することができません。

病まないように適宜ストレスを発散して行く必要があるでしょう。

人の目を気にしすぎている

人の目を気にする人は「こんなことに興味持っていると知られたらどうなるだろう」と他人基準で、自分の行動を決めてしまいます。

常に「自分が本当にやりたいこと」ではなく「他人にどう思われるか」で判断しますので、自由に興味を向けることができません。

自分自身で「あれもだめ」「これもだめ」と制約を設けてしまい、最終的には何にも興味が持てなくなるのです。

余裕がない

興味関心は余裕のある心の中にしか生まれません。

差し迫った「やらなければならないこと」が山積みの状態では、他のことに興味を向けている場合ではないのです。

しかし余裕がない状態なのは忙しい人に限った話ではありません。

先延ばし癖があり問題を積み上げてしまう人や、神経質な人などはどんなときにも余裕がないでしょう。

ものごとに興味を持つためには、興味を受け入れるためのスペースが心の中に確保されている必要なのです。

様々なことに興味を持つのはメリットがたくさん

ものごとに興味を持つということは、「行動」を促す強いエネルギーとなります。

何事も行動しなければ得ることはできません。

逆に言えば行動はすればするほど、人生において色んなものを手に入れることができます。

それは、素晴らしい友人かも知れませんし、とてつもない地位や名誉かもしれません。

いずれにせよ、様々なことに興味を持つことが、豊かな人生を手に入れる入り口となるのです。

視野が広がる

興味を持って様々な人やものごとと接することによって、新たな知識や考えを手に入れ、視野を広げることができます。

視野が広がれば、発想力やコミュニケーション能力が高くなるので、世の中の多くの問題に柔軟に対処できるようになるでしょう。

行動力が高くなる

人間は興味のあることに対しては、ワクワクや期待が高まり、行動的になることができます。

行動力の高さは、チャンスを引き寄せ、新しい出会いの機会を多く与えてくれるでしょう。

また多くの経験を積めるので、社会的に成功する確率も高くなります。

仕事や勉強が楽しくなる

一般的に、仕事や勉強は苦痛が伴うものだと感じている人は多いでしょう。

しかし興味を持って取り組めば、仕事や勉強も苦ではなくなります。

むしろ自身の好奇心を満たしてくれる仕事や勉強をすることが、楽いとすらすら感じることができるのです。

さらに多くのものごとに興味を持つことで、それぞれの知識と経験が結びつき、高いレベルで仕事や勉強をこなすことができるでしょう。

効率が上がり成果が出る

人間は必要性を感じなかったり、興味のないことに対してはあまり一生懸命になることができません。

一方で興味があることに対しては、自分から率先して調べようと思ったり、他の時間を削ってでも興味の対象に接する時間を増やそうとします。

結果として、興味の対象に対する知識とが増え、効率的な行動が身に付くので成果につながるのです。

その興味の対象が多ければ多いほど、色んな分野で結果を残せるようになるでしょう。

人間として面白くなる

様々なものごとに興味関心を持つことで、多くの知識や経験が身に付き、懐の深い面白い人間になることができます。

その懐の深さは、どんな場所の、どのようなコミュニティにいても柔軟に対応できるでしょう。

また話題や経験が豊富なので、恋愛などの人間関係全般で「楽しくて、頼りになる人」という印象を与えることができます。

興味関心を幅広く持っている人は、周囲の人を全く飽きさせません。

仲間が見つかる

一般化していなかったり、有名でない趣味の仲間を、日常生活において見つけ出すのはなかなか難しいでしょう。

しかし、興味を持って色んな場所に顔を出すことで、同じ趣味を持つ仲間を見つけ出すことは簡単になります。

また、多くの人と知り合うことによって、違う分野での知識や考え方を得ることができ、さらに興味の幅を広げることができるでしょう。

幅広く興味を持つ方法とは

ほとんどの人は、人生の中で一度は「何か」には興味を持つでしょう。

幅広く、色んなことに興味を持っている人は多くないかもしれません。

しかし先述した通り、様々なことに興味を持つことには多くのメリットがあります。

できれば誰もが、幅広い興味を持てるようになって、豊かな人生を送りたいと思っているでしょう。

そこで、ここでは幅広い興味を持つための方法を、いくつか紹介していきます。

気になったことは取り敢えずやる

「やりたい」と思ったことは取り敢えず、あれこれ考えずにやってみるようにします。

興味は理屈ではなく、心の奥底からくる欲求によって生まれるものです。

冷静になって考えてしまうと、興味を持った瞬間の衝動が小さくなってしまいます。

やりたいと感じたら、感情に従って一度やってしまいましょう。

実際にやってみて、本当に興味が持てるかどうかを判断すれば良いのです。

一つのことを追求してみる

どんなものごとでも、たった一つの要素から成り立っていることはありません。

スポーツを例に取っても、「スポーツするための動き」を極めようと覚えば「動かすための筋肉と関節の使い方」につながります。

筋肉と関節を知ろうと思えば、仕組みや必要な栄養素も調べることになるでしょう。

このように一つのことを追及しようとすれば、自然と多くのものごとに興味を持つことになります。

好きなことを一つ決めて、それを追求すれば自ずと「幅広い興味」を持った状態になれるでしょう。

何事も否定ではなく肯定から入る

人間は否定的な言葉を使ったり、ものごとを批判的に見ると、その瞬間に興味を失い思考停止状態になります。

何かに出会ったときに「○○は△△だからやっても面白くない」と否定的に決めつけてしまっては、興味を持つどころではありません。

何に出会ったときでも、まずは「これは楽しそうだ」「この人は良い人そうだ」と、肯定的に捉えるようにすれば、興味を持つことができるでしょう。

全てのものごとに関連性を見出す癖を付ける

世の中に存在しているほとんどのもは、相互に何らかの関連性を持っています。

音楽とスポーツといった、一見相容れないようなものでも、身体の徹底的なコントロールが必要という点で共通しているのです。

人間は、今まで自分に全く関りのなかったものでも、「自分に関係あるものだ」と認識した瞬間興味がわいてきます。

今は興味が少なかったとしても、今、興味があるものと日常の様々なことの共通点を見つけ、関連付けることによって興味の幅が広がるでしょう。

身の回りの問題を片づける

広い興味を持つには、精神的な余裕が必要となります。

身の回りに問題が山積みであったり、心配すべきことが多くあるのでは、なかなか様々なものに興味を持つことはできません。

解決できる問題は、先延ばしにせずにすぐに片づけ、心配の種は一つずつ摘んでいきましょう。

また、物理的に散らかっていても、興味を持つのに重要な思考が制限されてしまいますので、部屋も常に片付いた状態である方が望ましいと言えます。

他人に対して興味を持つための考え方

人生において「他人に興味がない」状態というのは寂しいものです。

また友好な人間関係を築く上でも、他人への無関心は不利になるでしょう。

とは言え、興味ないものに「興味を持て」と言われても、ほとんどの人は素直に興味を持つことはできません。

そこで試したいのが「他人に興味を持つための考え方」を身に付けることです。

他人に興味がわかないという感情は、自分への慢心や、他人への恐れから来ています。

自分の本当の心に気付き、考え方を変えることによって、他人に興味を持つことにつながるでしょう。

人は一人では生きられないと認識する

「他人に興味がない」「恋愛もしない」という心理の裏には、「自分一人でも生きていける」という自負があるのでしょう。

しかし、勘違いしてはいけません。

人は皆、それぞれがお互いに影響し合って生きています。

コンビニで買い物をするときにレジを打ってくれる店員も、あなたと同じ人間であり、平等に価値があるのです。

相手に興味を持たないというのは、「相手の存在を軽んじている」と同意だと言えます。

人を尊重する心が持てれば、全くの他人であっても興味を持つことができるようになるでしょう。

自分は未熟だと認める

自分は未熟であるという認識は、他人に興味を持つきっかけとなる考え方です。

人として未熟であると思えれば、仕事の上司であれ、部下であれ、公園で遊んでいる子供からでさえ学ぶことがあります。

謙虚になり、常に相手から学ぶ姿勢を持てば、自然と相手の人となりや行動に興味を持てるでしょう。

ここで勘違いしてはいけないのは、必要以上に自分を卑下しないということです。

あくまで、「自分は未熟で人からまだまだ学ぶことがある」とだけ考えて、「自分は実力不足で無価値だ」とは考えないようにしましょう。

人との協力は足し算ではなく掛け算

人と協力して何かを成し遂げることを、面倒だと感じていませんか。

面倒な人付き合いをするくらいなら、一人で人数分行動してやろうと思う人もいるでしょう。

しかし、人と人とのつながりで得られる、利益や成果は足し算にはなりません。

それぞれに持っている経験や知識は違い、それが混ざり合うことによって相乗効果を生み出します。

それによって生み出される成果は、掛け算のように何倍にも膨れ上がるのです。

他人に興味を持ち、接点を多く作って行くことは、必ず大きな利益になると考えましょう。

固定概念は捨てる

過去の恋愛で痛い目を見たり、職場でひどい扱いを受けたのがトラウマとなり、人に対して興味を持てなくなることもあるでしょう。

しかし、世の中に全く同じ人間はいません。

違う人と恋愛をすれば、違う楽しみがありますし、違う職場に行けば、従業員全員とウマが合うなんてこともあります。

数少ない失敗やトラウマで、他人を一括りにして興味を失ってしまうのはとても悲しいことです。

固定概念は捨て、「人は皆それぞれである」と考えれば、また他人にも興味を持てるでしょう。

興味がない・つまらない現状を抜け出すには

何事にも興味がない状態から抜け出したいと思っても、なかなか行動や考え方に反映させるのは難しいでしょう。

ここでは「抜け出したいけど、抜け出せない」と、モヤモヤしている現状を何とか変える方法を紹介します。

どれも簡単な方法ですので、「こんなことで本当に興味がわくようになるのか」と思うかもしれません。

しかし、これらの行動は、あえて意識しなければやらない人が多いのではないでしょうか。

一度騙されたと思って試してみて下さい。

行動によって得られた刺激が気持ちを自由にし、ものごとへの興味関心を復活させてくれるでしょう。

とにかく出掛けてみる

興味がない、つまらない状態であるというのは、単に興味を持つきっかけとなる刺激が少ないのが、原因である可能性があります。

当然ですが、無から興味は生まれません。

普段見慣れたものからも、なかなか興味は湧いてこないでしょう。

とにかく出掛けてみて、多くのものに触れあうことで、興味の惹かれるものと出会う可能性を上げることができるのです。

普段会わない人と会ってみる

普段なかなか会わない人と会うことで、あらたな興味の元となる情報をもらうことができます。

久しぶりに会ってみたら、バンドのギタリストになっていた、証券会社のトップの営業マンになっていた、なんてこともあるかもしれません。

普通の人が味わうことのない、経験や知識はあなたの興味や関心をひきつけるでしょう。

音楽に興味がなくても友人のライブに行ってみる、投資初心者でも証券を買ってみるなど、友人の力を借りて挑戦してみるのです。

新たな経験はあらたな興味を生み出すきっかけとなります。

それに友人がサポートしてくれれば、失敗してしまう可能性も低くなり安心です。

徹底的に休む

最終手段は飽きるほどに休んでしまうことです。

もしかしたら、今は何かに興味を持てるほど心に余裕がないのかもしれません。

そんなときは、無理に何か新しいことをしようとせず、休息を取ってしまえばいいのです。

本当に心も体も回復すれば、自然とものごとへの興味も湧いてくるでしょう。

興味を持つことの大切さを知ろう

何にも興味がない人生とはつまらないものです。

様々なものへの興味や関心は、人に知ることへの喜びや満足感を与えます。

人と人のつながりや、ものごとへの達成感も与えてくれるでしょう。

これらの感情は、ある意味で「生きる喜び」に直結しています。

一方で興味関心が薄ければ、この喜びを得る機会は少なくなるでしょう。

豊かな人生を生きる上で「興味を持つこと」はそれほど大切なことなのです。

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