懐が入るのが上手な人とは?言葉の意味や特徴・懐へ入るコツを徹底解説

懐に入るのが上手な人は、相手に好感を持たれて、やすやすと心の壁を乗り越えてしまいます。

人間関係においては得する性格に思えますが、懐に入るのが上手な人にはどんな特徴があるのでしょうか。自分も懐に入るのがうまくなりたいという人には、懐へ入るコツもご紹介します。

目次

懐に入るのがうまい人になりたい!

あなたの周りにいる、懐に入るのがうまい人は、どんな人でしょうか。目上の人には可愛がられているし、仲間ともうまくやっていて楽しそうだし、うらやましいと感じるかもしれません。ところで、懐に入るのがうまいとは、具体的にはどんな行動を指すのでしょうか。 ここでは懐に入るのがうまい人の男女別の特徴や、懐に入るためのコツについてご紹介します。また、間違って「馴れ馴れしい」人になってしまわないよう、気をつけたいポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

懐に入るの意味とは?懐に入るのが上手な人って?

懐に入るとは、相手に好感を持たれて、心を掴んでしまうこと。それによってスムーズな人間関係を築くことのできるのが、懐に入るのがうまい人といえます。 もうひとつ、懐に入るには、金銭が自分のものになる、という意味もあります。自分の利益にするというような意味合いです。

懐に入るの使い方・例文

人の心に対して使う「懐に入る」は、相手との距離を縮め、よい気分にさせるときに使われることが多いでしょう。例えば、「お客様の懐に入るのが、営業の極意だ」「あなたは愛嬌があって人の懐に入るのがうまいね」のように使います。 金銭的な意味で使う場合は、「この商品が売れれば、紹介料として売上の10%が私の懐に入る」というような使い方になります。

懐に入るの類語・言い換え

人の心に関する「懐に入る」の類語や言い換えはいくつかあります。「心を開かせる」「関係を深める」「気持ちをつかむ」「信頼を得る」などは、どれも人間関係を円滑にする言葉です。「取り入る」は人の機嫌をとったり、こびたりするというニュアンスがあります。 金銭に関する「懐に入る」の類語は、「懐に収まる」「ポケットに入る」など、どれも金品を手に入れる意味合いで使われます。

懐に入るの英語表現

「懐に入る」の直訳的な英語表現はありませんので、同じニュアンスを意味する言葉をご紹介します。 人の心に関するものは、「心をつかむ」というニュアンスであれば「grab a heart」などの言い方があります。「信頼を得る」というニュアンスであれば、「gain trust」などと言うことができます。 金銭に関する「懐に入る」は、「お金を手に入れる」というニュアンスの「get money」などと言えます。

懐に入るのがうまい男性の特徴

世の中には人の心をつかむのがうまい男性がいますよね。大勢の中にいても、皆に好印象を与えている存在です。そんな懐に入るのがうまい男性の特徴とはどんなものなのでしょうか。

特徴1:さりげなく褒めるのがうまい

懐に入るのがうまい男性は、相手をさりげなく褒めるのが上手です。周りの人をよく見ていて、ちょっとしたよいところに気づける人なのです。そして、そのよいところをためらわずに、きちんと相手に伝えることができる男性は、うまく相手の懐に入れるでしょう。 褒められたら誰でもうれしくて気分がよくなりますよね。褒められるということは、自分を肯定してくれていると感じられるからです。そして、自分の長所に気づいてくれたことに対して、好感を持たずにはいられないでしょう。 そんなときに人は警戒心がゆるんで、相手に心を開くことになるのです。こうして、懐に入るのがうまい男性は、しっかり相手の心を掴んでしまうのです。

特徴2:愛嬌があって人懐っこい

愛嬌があって人懐っこいのも、懐に入るのがうまい男性の特徴のひとつです。「女は愛嬌」などと言われますが、男性であっても愛嬌は大きな武器になります。愛嬌というのは裏表のなさを感じます。愛嬌のある男性と接していると、思わずほっこりした気分になるものです。 人懐っこい性格も、人間関係において得をしやすいと言えるでしょう。相手に対して積極的に関わり、親しくなることができるのです。純粋になついてくれるので、悪い気はしないし、彼らと接していれば思わず心のガードが外れてしまうでしょう。 愛嬌があって人懐っこい男性は、いわゆる「愛されキャラ」と言えます。彼らと一緒にいるだけで、なんとなく場の空気が温かいものになります。そうしていつの間にか、彼らは皆の懐に入ることができているのです。

特徴3:何かとまわりに助けてもらえる

懐に入るのがうまい男性は、自分がピンチに陥った場合でも、何かとまわりに助けてもらえたりします。彼らはまわりの人たちの懐に入り込んでいるので、困っている姿を見れば放っておけないという気持ちにさせられるのです。 そもそも、懐に入るのがうまい男性というのは、困ったことがあれば素直に周囲に助けを求めることができるのです。中途半端に自尊心が高くないため、自分が窮地に陥っていることや、助けてもらうことを恥ずかしいなどと思わず「助けてください」と言えるのです。 そして懐に入るのがうまい男性は、助けてもらったことに対して、素直に感謝することも忘れません。できなかったことに対する言い訳もしません。ですからまわりの人たちも、また何か困ったことがあれば、彼を助けてあげたいと思うのです。

特徴4:初対面でも怖気づかない

たとえ初対面の場であっても、懐に入るのがうまい男性は、怖気づかずに相手に接することができます。初対面の場では多くの人が、相手に対して警戒したり、嫌われないように変に遠慮したり、緊張してぎこちない態度になってしまいがちです。 しかし、懐に入るのがうまい男性は、自分が嫌われることを恐れていません。かといって「俺様」な態度をとったりしないので、拒まれることなく自然と相手のスペースに入り込むことができるのです。 本当は親しくなるきっかけがほしくても、自分からはなかなか働きかけることができないことは多いものです。そんな人にとって懐に入るのがうまい男性は、初対面のぎこちなさをスムーズに取り払ってくれる存在です。

懐に入るのがうまい女性の特徴

あなたの周りに、皆のお気に入りキャラのような存在の女性はいませんか?目上の人にもかわいがられて、同僚のウケもよい。そんな懐に入るのがうまい女性の特徴をご紹介します。

特徴1:親しみやすくモテる

懐に入るのがうまい女性の特徴のひとつは、親しみやすくてモテるということです。彼女たちは明るく気さくで、表情も豊か。たまにはミスをするというような人間くさいところも、隠さずに見せてくれます。 そんな親しみやすさを持つ女性には、つい心を許してしまうのが人情というものです。そして男性にとっては、美人でも隙がない高嶺の花タイプの女性よりも、親しみやすい女性のほうがモテてしまうのです。 親しみやすい女性は、女性のモテる要素である話しやすさや優しさを持っています。近寄りがたさとは無縁の親しみやすい女性は、自然と男性の懐にも入り込み、いつの間にか心を奪ってしまいます。

特徴2:オーバーリアクション気味に反応する

懐に入るのがうまい女性は、相手のしてくれたことにはオーバーリアクション気味に反応するのも特徴です。大げさかと思うくらいに喜んだり、感謝してくれるので、この人のためにまたなにかしてあげたいな、と感じさせるのが得意です。 なにか面白いことを言ったときにも、オーバーリアクション気味にウケてくれたり、ちょっと特技を見せても「すごい!」と驚いてくれたりと、とにかく反応がよいのです。男性は女性を楽しませることができた、と実感すると大きな満足感を得ることができます。 リアクションがわかりやすい女性は、何を考えているかわからないような女性に比べて、とっつきやすく一緒にいると楽しいと感じさせてくれます。こうしてオーバーリアクション気味な女性は、いつの間にか相手の懐に入り込んでいるのです。

特徴3:甘えるのが上手

懐に入るのがうまい女性は、甘え上手でもあります。だいたい男性というのは、女性に甘えられると悪い気はしない場合が多いのですが、こういう女性は、相手を不快にしないかわいい甘え方を心得ています。 相手の負担にならないようなタイミングを見計らったり、ちょっとの労力でできそうなことについて甘えたり。男性にとって、上手に甘えられるのは、自分を頼ってくれていると感じられてうれしいものなのです。 そして、甘え上手な女性は相手にしてもらったことを素直に喜べるし、うれしい気持ちを表現できます。自分の行為によって相手が喜ぶのを見るのは、誰にとってもうれしいことでしょう。こういう女性は、相手の懐にうまく入り込んでしまえるのです。

特徴4:教えてもらうのがうまい

懐に入るのがうまい女性には、教えてもらうのもうまいという特徴があります。人に教えを請うというのは、実は素直になれないと難しいことだったりします。変にプライドの高くなってしまった人は、「教えてください」の一言が言えなかったりするのです。 素直に教えてもらえる人というのは、自分も相手を受け入れる開いた心を持っています。人は自分に心を開いてくれる相手には、同じように心を開くようになります。ですから、教えてもらうのがうまい女性は、相手にも受け入れられるようになるのです。 さらに男性の場合、得意分野について教えてあげるのは、優越感に浸れる機会でもあります。何かを教えてあげるという行為自体が、男性のプライドに関わっています。教えてもらうのがうまい女性は、男性の自尊心を上手にくすぐり、懐に入ることができるのです。

気をつけよう!「懐に入る」と「馴れ馴れしい」の違い

懐に入るつもりで、馴れ馴れしい態度をとってしまえば、評価が大幅に下る結果となるかもしれません。ここでは気をつけたい「懐に入る」と「馴れ馴れしい」の違いをご説明します。

礼儀をわきまえているかどうか

懐に入ろうとしての行動が、馴れ馴れしいという印象を与えてしまったら、人間関係においてはよい影響を及ぼしません。人懐っこい彼らですが、馴れ馴れしさとの違いとは何なのでしょうか。 懐に入れる人は、挨拶はきちんとする、敬語を適切に使うなど、社会人としてのマナーは守っているのが前提です。対して馴れ馴れしい人は、初対面でいきなり名前を呼び捨てにしたり、あだ名で呼ぶ、タメ口を使うなど、失礼な態度をとってしまうという違いがあります。 懐に入るのがうまい人は、目上の人や初対面の人であっても臆することなく接することができます。しかしそれは、きちんと礼儀をわきまえた上での行動が前提です。誰でも彼でも友だちのように付き合えばよいというわけではないのです。

相手との距離感を掴んでいるかどうか

懐に入るのがうまい人は、相手との適切な距離感についても心得ています。これができていないと図々しいと思われるだけでなく、相手に強い不快感を与えてしまうことになります。 人には心理的な縄張り、いわゆるパーソナルスペースというものがあります。むやみに侵入されたくない距離というのがあり、それぞれ個人差があります。その境界線を敏感に察知して、そこから先には立ち入らないことが大切です。 懐に入れる人は、親しみをもって積極的に人と関わりますが、相手が嫌がらない距離感を保ちます。馴れ馴れしい人は、相手の気持ちに鈍感で、近づきすぎてしまったり、ボディタッチまでするという、図々しい行動に出てしまいます。

自分勝手かどうか

天真爛漫に振る舞い、あっという間に相手と打ち解けた関係になれるのが、懐に入るのがうまい人ですが、決して自分勝手に行動しているわけではありません。気持ちを素直に表現する人は懐に入れますが、自分の感情を最優先で行動するのは、ただのわがままな人でしょう。 懐に入れる人というのは、相手のことも尊重して行動します。相手が嫌がるお願いはしないし、やってもらえなくても文句は言いません。また、相手の大切なものは自分も大切に扱います。だから人から信頼されて、心を許されるのです。 しかし馴れ馴れしい人というのは、まず自分ありきなので、自分がやりたいようにやるのです。相手の気持ちはお構いなしに、やりたくないことは押しつける。やってくれなければ不満な顔をする。こういう自分勝手さがあるのが馴れ馴れしい人なのです。

相手の懐に入るコツとは?

ここまで懐に入るのがうまい人についてご紹介してきました。それではいよいよ具体的に、相手の懐に入るコツをみていきましょう。

コツ1:自分から心を開く

相手の懐に入るための大原則として、まずは自分が心を開く必要があります。心を閉ざして近づいてくる人を、懐に入り込ませることは誰でもしたくないはずです。見え透いたお世辞を言ってくる人よりも、本心から語ってくれる人には、心を許せるのではないでしょうか。 まずは自分から気持ちよく挨拶し、話しかけるところから始めましょう。うまいことを言おうとせず、簡単な会話ができればOKです。「あなたと仲良くなりたいです」という気持ちが大事なので、一方的にペラペラ話せばよいわけではありません。 相手に嫌われたらどうしよう、と心配したり、自分のよいところを見せようと取り繕ったりしないことも大切です。相手も自分も、お互いのありのままを認めて受け入れるのが、相手の懐に入るコツなのです。

コツ2:会話の中で名前を呼ぶ

会話の中で名前を呼ばれると、なんとなくうれしい気持ちになりませんか?人は自分の名前を呼んでくれる人に対して、「この人は自分に好意があるのではないか」と感じやすいと言われています。 そして、好意を持ってくれる相手に対して、自分も好意を返したい心理が働くという法則があります。つまり、自分のほうも相手に好意を感じ始めるわけです。そういう相手には信頼が生まれ、心に受け入れやすくなるのです。 ただし、注意する点もあります。あまり過剰に名前を呼びすぎると、今度は相手に「馴れ馴れしい」と感じさせてしまうのです。あまりわざとらしい使い方はせずに、自然なかたちで取り入れることをおすすめします。

コツ3:相手の気持ちに共感する

相手の気持ちに共感することができるのも、懐に入るのがうまくなるコツです。共感とは、相手の気持ちを理解して、そこに寄り添うことです。相手の感じたありのままを認めるのが、共感するということです。 自分の気持をわかってもらえると感じるとき、人はその相手を信頼するようになります。そうして、コミュニケーションが円滑になり、さらにお互いを理解することができます。結果として、ますますよい人間関係を築くことができるのです。 人の気持に共感できる人は、相手の心に寄り添い、理解しようとする気持ちを持っています。それが、人の心のバリアを取り除き、相手に受け入れられることにつながっているのです。

コツ4:笑顔を忘れない

そして、笑顔を忘れないことも、相手の懐に入るためには大事なコツとなります。人間関係においては基本的なことですが、いつもしかめっ面だったり、無表情な人には近寄りがたいのが人情ですし、心理的に拒絶されがちですから、懐に入るどころではなくなってしまいます。 明るい笑顔を見ると、思わずこちらも笑顔になってしまいますよね。笑顔も、見せてくれた相手には笑顔で返したくなるという法則が働くのです。 笑顔には相手を安心させ、信頼感が生まれるという効果があります。笑顔は人の懐に入るための強力な武器となります。もちろん、自分の心に余裕がなければ、笑顔を保つことはできません。自分の心を大切にしてこそ、相手の懐に入ることができるのです。

相手の懐に入ることで人間関係を円滑にしよう

懐に入るのがうまい人は、人間関係を上手に構築できています。なぜなら、人に好かれるさまざまな要素を持ち合わせているからです。といっても、好かれることを目的にしたら、懐に入るのは難しくなるでしょう。 相手の懐に入ることは、人間関係を円滑にすることにつながります。周囲の人との心理的な壁を取り払い、相手の心を解きほぐすことが、結果的には自分にとってよい影響となって返ってくるのです。

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