44歳のリアルなお金事情とは?44歳からの仕事と妊娠・出産・育児を解説

44歳というと20代の人から見ると大人の印象で、50~60代の人から見るとまだまだこれからかもしれません。

仕事では管理職についたり、指導者の役割を任されることでしょう。今回はそんな44歳の気になるお金事情や、44歳以降の妊娠・出産・育児について解説していきます。

目次

44歳、これからどう生きていく?

44歳と聞くと、どのような印象を持つでしょうか?20代からすると44歳は職場の上司や、大人の印象の先輩かもしれません。50代、60代の人からすると44歳はまだまだ若くて、いろいろなことに挑戦できると思うかもしれません。 44歳は就職して20数年の中堅からベテラン層になります。管理職についている人もいるのではないでしょうか?自分のキャリア形成のために転職をする場合もあります。

プライベートでは結婚して子供がいる人も多いでしょう。マイホームをもっったり、子供の教育のことで悩んでいるかもしれません。それまで結婚願望がなくても、同級生が家庭を持っているのを見たり、両親が高齢になり老後のことを意識するようになると自分の結婚について考えることもあります。 日本人の年齢は46歳なので、44歳はまだ平均に達していない年齢です。44歳は、仕事でもプライベートでも、これからどう生きていくかを考えるチャンスがあります。今回はそんな44歳について年収や貯金額、仕事への向き合い方や妊娠・出産について解説します。

44歳のお金事情のリアル〔男女別〕

44歳になると、20代や30代のころと比べても人それぞれ経験や積み上げてきたキャリアに差が出てきます。そんな中で気になるのが年収などのお金事情ではないでしょうか?ここでは44歳のリアルなお金事情を紹介します。

44歳男性の平均年収は588万円

44歳男性の平均年収は588万円です。全国平均は467万円、上場企業の平均は713万円となっています。やはり上場企業の方が年収が高い傾向にあります。そして都市部と地方でも平均年収は異なり、地域別で見ると100万円以上の差がでることもあります。 44歳になると50%以上の人が年収500万円以上です。年収800万円を超える人は13%となっています。大卒で就職した場合、44歳は勤続20年以上のベテランです。ずっと同じ企業で働いていれば昇給や昇進もあるでしょう。 特に年収が高いのは情報通信業、金融保険業、教育学習支援です。年齢が上がるにつれて年収の差が大きくなり、正社員か非正規雇用かで多く異なります。そのため、44歳男性の年収の中央値は500万円となっています。

44歳女性の平均年収は432万円

44歳女性の平均年収は432万円です。女性の場合は結婚や妊娠・出産で一旦職場を離れることがあります。子育てのために短時間勤務やパートなど、雇用形態を変えて働く人も多いので同じ44歳でも男性よりも少なくなっています。 年収300万円以上は70%、年収500万円以上は18%、年収800万円以上は2.8%となっています。年収500万円以上の44歳女性ももちろんいるのですが、男性と比べても少ないのが現状です。 44歳女性の場合、未婚・既婚、子供がいるかなどの条件で働き方が大きく変わってくる時期です。扶養範囲内で働く人もいますし、パート勤務で年収200万円前後という人もるでしょう。

44歳の手取り月収の平均は31万円

44歳の手取り月収の平均は31万円です。会社勤めであれば社会保険料や年金、所得税・住民税などが額面の給料から引かれます。 目安としては、額面の75%が手取り月収になります。扶養家族がいる場合は、扶養する家族の人数や年齢によって控除額が変わってきます。 手取り月収が31万円を多いと思うか少ないと思うかは、生活状況や家族構成によっても異なるでしょう。44歳は子育て中でマイホームを持っている人もいるでしょうから、毎月の出費は大きくなります。

44歳の2人世帯の貯金額は635万円

44歳の2人世帯の貯金額の平均は635万円です。「そんなに貯金していない」と焦る人もいるのかもしれませんが、中央値は220万円となっています。 44歳となると貯金額も大きく差が出る年齢です。貯金がないという44歳2人世帯は3割なので、貯金額の大きい世帯が平均をかなり上げているということになるでしょう。 2人世帯での貯金額1000万円以上は2割を占めています。44歳は子供の教育資金だけでなく老後の資金も意識する時期です。貯金がないという世帯は、貯金や保険など見直すのもいいかもしれません。

44歳の単身世帯の貯金額は920万円

44歳の単身世帯の貯金額は920万円です。中央値は2人世帯よりも低い30万円となっています。単身世帯の方が格差が大きいということです。 貯金がまったくない44歳単身世帯は45.9%です。半数近くが貯金がないという状況ですが、一方で貯金額1000万円以上が2割、2000万円以上が1割となっています。 この数字を見れば44歳単身世帯の貯金額の格差が見えてくるでしょう。雇用形態や会社の昇給などによって年収に差が出ることも影響しています。

44歳からの仕事への向き合い方3選

44歳と言えば仕事でも中堅を越えてベテランです。新卒で働き始めてからずっと同じ会社で働く人、何度か転職している人もいるでしょう。20年ほど社会を見てきたからこそ、44歳でできる仕事の向き合い方があるのです。

向き合い方1:管理職を目指す

44歳からの仕事への向き合い方は、現在の職場で管理職を目指すというものです。30代と比べても40代の管理職の割合は高くなります。40代になると係長・課長・部長といった管理職につく人が増えてきます。 ある調査では、係長の平均年齢は43歳、課長は47歳、部長は51歳となっています。新卒から44歳まで同じ職場で働き続ければ、昇級の可能性も出てきます。理想や目標があって管理職を目指す人も多いでしょう。 管理職になれば年収も上がるので、年収アップのために管理職を目指すという方法もあります。しかし管理職になると転職したいと思っても退職しにくくなったり、上司と部下の間で辛い立場になることもあるので注意してください。

向き合い方2:転職でスキルアップ・年収アップを目指す

44歳で管理職への道を考えていないのであれば、転職をしてスキルアップや年収アップを目指すという方法があります。40代を超えると管理職につかない場合なかなか年収があがらない場合もあります。 60歳で定年するにしてもまだ15年は残っています。その15年をどのように働くかを考えるのが44歳です。スキルアップを目指すのならば転職も視野に入れる必要がありますが、転職のチャンスは30代後半から40代前半までです。 転職しても新しい環境に馴染むことができるかという懸念や、専門分野では経験年数が上がるほど自分以外の考えを受け入れにくいという傾向もあるでしょう。転職を考えるのなら44歳を目安にしましょう。

向き合い方3:起業・独立を目指す

44歳の仕事への向き合い方のひとつに起業・独立を目指すということがあります。44歳ともなれば仕事でできた人脈や、これまでの経験が十分に役立つでしょう。 また、44歳になればある程度の収入や貯金がある人も多いので起業する際の資金の用意もできるのではないでしょうか?これまでの経験や知識を生かして自分で行動したい人は起業を目指すのもいいでしょう。 20年以上会社で働いていると、誰かの下で働くことの大変さや窮屈さが見えてきます。社会の良し悪しを見てきた44歳だからこそ、できるものもあるのではないでしょうか。自分がやりたいと思っていたことを実現するチャンスでもあります。

44歳の女性が妊娠・出産・育児をする時の注意点とは?

40代で妊娠・出産する女性は増えています。44歳で妊娠・出産する時にはあらかじめ知っておくべき注意点があります。44歳ならではの妊娠・出産や、育児の悩みもあるのです。

注意点1:体力的な不安がある

44歳の女性が妊娠・出産・育児をする時には体力的な不安があります。44歳となると20代と比べても疲れやすかったり、回復に時間がかかることがあります。 出産は体力を使うので、44歳で妊娠する女性は産後の回復も不安ではないでしょうか?出産で体力を使い、中々休めないままに育児がスタートします。それは20代、30代でも大変なので44となればさらに大変なことです。 44歳で妊娠・出産する時には、無理せず自分の身体を休めることも考えてください。両親や義両親、地域の子育てサポートなど頼ることができるものにはどんどん頼ってください。

注意点2:子供が独り立ちする頃には60代

44歳で妊娠・出産をすると子供が独り立ちする頃には60代です。子供が4年生大学に行ったとすると、卒業して就職するのは22歳です。44歳で出産すると、子供が就職する頃には66歳になります。 保育園・幼稚園、小学校のころにはあまり教育資金がかからないかもしれません。しかし中学・高校になると部活動や塾などお金がかかることが増えてきます。大学に進学するとなれば、学費の心配や一人暮らしの場合仕送りもあるでしょう。 子供が大学を卒業するまで働き続ける人と、ある程度貯金をもっていてその中でやりくりをする人といます。40代のうちはお金の心配がなくても、子供が独り立ちするまでどうするかも考えなければならないのです。

注意点3:高齢出産のリスクがある

44歳で妊娠・出産をする場合、高齢出産のリスクを知っておく必要があります。晩婚化によって40代での妊娠・出産は珍しくなくなってきています。しかし、44歳での妊娠・出産はリスクがあることを忘れてはいけません。 妊娠中の体調不良や出産のときの予期せぬトラブルは、20代や30代でも起こりうることです。しかし、40代の高齢出産となるとそのリスクが高まると言われています。 44歳の妊娠・出産自体がいけないわけではありません。高齢出産のリスクは産婦人科で説明を受けて理解しておくといいでしょう。リスクがあるからこそ、より自分の体調管理にも気を配る必要があるのです。

注意点4:初婚でいきなり母親になることも

44歳で初婚だとしても、いきなり母親になり育児をすることもあります。晩婚化とは言っても40代に入ると未婚の人はだいぶ減ってきます。そうなると、自分は初婚でも相手は再婚ということもあり得ます。 例えば、妻が早くに亡くなり男手1つで子供を育てている男性です。子供が母親を欲していることを理由に再婚に踏み切ることがあります。もちろん再婚するにしてもお互いの信頼関係や愛情が必要ですが、子供と女性との相性も大切です。 44歳で初婚だとそれまで自分のことを自由にやってきたり、仕事中心の生活の人もいるでしょう。いきなり母親になって育児をするとなれば、生活が一気に変わります。不安や悩みは抱え込まずに、同じような境遇の人と共有するといいです。

注意点5:ママ友との付き合い

どの年代であっても子育て中に訪れるのは、ママ友との付き合いです。44歳で妊娠・出産すると、子供が小学校に入るころには50歳です。最近では40代で出産する女性も増えているので、同年代のお母さんもいますがやはり20~30代のお母さんが多いでしょう。 ランチ会など無理に付き合う必要はありませんが、保護者会や学校行事などで付き合わなければならない場面もあります。そういう時に年齢の差からやりにくさを感じることがあるかもしれません。 高齢出産は精神的に大人であるというメリットがあります。子供の学校関係の仕事に参加するときに大人の対応ができるのもメリットでしょう。付き合いにくいと思われるか、大人で頼りになると思われるかはその人次第かもしれません。

注意点6:キャリアをどうするか

44歳以降で妊娠・出産する場合、キャリアをどうするかということも考えなければなりません。他の年代でも、働いている女性の場合は産休・育休を取って復帰するのか、退職して子育てに専念するのかという選択肢があります。 特に20代の場合は一旦仕事から離れても、30代で子育てが落ち着いたころに復職することもできるでしょう。しかし40代の場合は中々そうはいきません。それに、44歳まで働いていたとすれば、会社の中でも責任ある仕事を任されている人もいるのではないでしょうか? 産休・育休を経て復帰することを選べば周囲のサポートも必要ですし、子供のお迎えの時間もあるのでこれまで通りの働き方はできないかもしれません。キャリアを捨てて退職するのもありです。いずれにしても、自分にとっても子供にとっても後悔のない選択をしてください。

44歳で閉経するのは早い?遅い?

44歳で閉経する女性もいます。44歳での閉経が早いのか遅いのか気になる人もいるでしょう。閉経すると女性でなくなったと感じる人もいます。 日本人の閉経の平均年齢は50~51歳と言われています。これを聞くと44歳で閉経することに不安を覚えるかもしれません。 年収と同じように平均なので人によって差はあります。40代前半で閉経する人もいれば、50代後半まで生理が来る人もいるのです。

生理はだんだん間が空くようになり、最後には全く来なくなります。一般的に、1年間生理がなければ閉経したと判断します。 閉経するまでには身体が突然火照ったり、イライラしたり、頭痛や怠さがあったりと不調を感じることが多いです。44歳で閉経する場合、平均と比べても早めの閉経なのでこういった症状もあれば不安になることもあるでしょう。 気になることがあれば婦人科に受診することをおすすめします。44歳はまだまだ人生これからなので、不安は早めに取り除きましょう。

44歳はまだまだ人生これから!

今回は44歳という年齢に焦点を当てて解説しました。日本人の平均年齢は46歳なので、まだ平均年齢に達していないのが44歳です。 44歳は仕事では中堅からベテランになります。男性の平均年収は588万円、女性の平均年収は432万円となっています。

貯金がない世帯の割合は2人世帯で3割、単身世帯で5割ですが1000万円以上の貯金がある世帯の割合が高いので格差が大きいことがわかります。 44歳女性が妊娠・出産・育児をする時には20代や30代にはない大変さや困難もあります。閉経という女性にとって重大な出来事を経験する人もいるでしょう。44歳は人生まだまだこれからですが、選択をする年齢でもあります。

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