自分を許せない原因&自分を許す為に考えるべきこと|罪悪感で心を潰さないために

過去の失敗や罪悪感から、自分を許せないで辛い思いをしていませんか?

今回は自分を許せない心理的な原因を踏まえ、自分を許す方法を紹介します。自分を許せずに苦しんでいる人は「幸せになっていいんだよ」と自分に言えるよう、ぜひ参考にしてみてください。

目次

自分を許せない現状から抜け出したい…

「自分はなんてダメな人間なんだろう」と毎日自分を責めて過ごしては、辛く苦しい思いをしていませんか?

自分を許せない状態が続くと幸せになれないばかりか、ネガティブな思考から抜け出せずに心の病気になる可能性も出てきます。

そこで今回は、自分を許せない心理的な原因を踏まえ、自分を許す方法やメリットを紹介します。

自分を許して罪悪感から解放されたい、前向きで幸せな人生を送りたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

自分を許せないのはなぜ?原因を振り返る

自分を許せないと、毎日をネガティブな気持ちで過ごすことになります。

長い人生を楽しく楽しく過ごしていきたいと願うのであれば、まずは自分を許せない原因を探ることが必要です。

ここでは、自分を許せない心理的な原因を6つ紹介します。

自分はダメな人間だと思っている

頑張ったのに上手くいかなかったとき、自分を許す人と許せない人では感じ方が異なってきます。

自分を許す人は「まぁ、いい経験になった!」「タイミングが悪かっただけかもなあ」とポジティブに受け止めることができるでしょう。

一方、自分を許せない人は「自分には才能がない」「何をやってもダメなんだ」とネガティブな心理に陥ります。

その原因は、自分で自分に「ダメ人間」というレッテルを貼っていることです。

ダメな自分というレッテルは無意識のうちに行動を抑制し、上手く運ぶはずだった物事でも失敗してしまう可能性も出てきます。

すると余計に自分を責めてしまう、ダメ人間というレッテルが更に張られてしまうという、負のループに陥ってしまうのです。

小さい頃に自分を否定される経験をした

「学習性無気力」という言葉を知っていますか?

学習性無気力とは「どんなに頑張っても無駄だ」「どうせ無理だ」と無気力になり、努力や挑戦から遠ざかってしまうことを指します。

これは、過去の経験から培われたネガティブな感情が原因です。

例えば、子供が将来の夢を語るたび、親が「そんなの無理だよ」「もっと普通の夢を持ちなさい」と言ったとしましょう。

子供は夢を否定されるうちに、いつしか「自分には無理なんだ」というネガティブな気持ちが芽生えていきます。

それが繰り返されるとネガティブな気持ちは確信へと変わり、学習性無気力として残ってしまうのです。

学習性無気力は「ダメな自分」という印象を強め続けることになり、そんな自分を許せないという心理へと繋がっていってしまいます。

失敗してはいけないと思っている

自分を許せない人には、完璧主義者な面があります。

仕事やプライベートなどで何かに取り組むときには、無意識のうちに「失敗してはいけない」と思ってしまうのです。

しかし、長い人生を生きていく中で、失敗しない人間はいません。

それにも関わらず、自分を許せない人は「失敗する自分はダメな奴だ」と落ち込み、自分が情けなと感じてしまうのです。

過去の過ちを引きずっている

「他人から許されなかった経験」をしていることも、自分を許せない原因でしょう。

これは、単に相手の怒りが収まらずに、許してもらえなかったというだけではありません。

自分の過ちを認識しながらも「素直に謝ることができなかった」「時間が過ぎて謝るタイミングを失ってしまった」ということもあります。

「謝ることができなかった」という罪悪感が残ってしまうことが、自分を許せない心理的な原因となる場合もあるのです。

何事も自分のせいにしてしまう

自分を許せない人は、他人の行動や事象でさえも「自分のせいだ」と責めがちです。

客観的に考えれば自分に全く関係のない行動や事象も「私が○○したからだ」「僕が○○しなかったからだ」と考えてしまいます。

自分を責めるための罪悪感を、自ら作っているような状態になってしまうのです。

自分の許し方が分からない

長い人生を生きていく中で、自ら苦しい思いをしたいとは誰も思うことはないでしょう。

それは自分を許せない人でも同じです。

「できることなら自分を許して楽になりたい」「幸せになりたい」と願うものです。

しかし、無意識のうちに罪悪感にかられ続ける人は「自分を許す方法を知りたい」という自分自身に対しても罪悪感を抱いてしまいます。

その結果、自分の許し方を知ろうとしても心のブレーキがかかり、知らずじまいになってしまうのです。

自分を許せないのはいいことが1つもない

自分を許せずに責め続ける人には、次のようなデメリットが生じます。

思い当たる部分があれば、しっかりと向き合い、自分を許すきっかけとしてみてください。

自信がなくなる

自分に対する自信がなさすぎると、何か失敗するたびに「自分がダメなせいだ」と自己否定してしまいます。

このようなことが繰り返されると、仕事やプライベートで物事に挑戦しようとしても「失敗するかも」と足踏みしてしまうことでしょう。

すると成功をつかみ取るチャンスが少なくなり、余計に自信を喪失してしまうという負のループに陥ってしまうのです。

ネガティブ思考から抜け出せない

自分を許せない人は、学習性無気力や過去の過ちから来る罪悪感など、ネガティブな思考が癖になっています。

それらが解消されずに生活していては、常にネガティブ思考の沼にはまっているのと同じです。

最悪の場合、心の病気になりかねません。

たとえ他人から好意を抱かれたり、仕事で成功したりしても、心から喜ぶことができなくなることでしょう。

自分以外も許せなくなる

自分を許せないことが続くと、その「許せない」という気持ちが他人に向く可能性が出てきます。

他人が頑張ったり失敗したりすると、自分を責めるときと同じように「どうせ無駄なのに」「それみたことか!」と非難してしまうのです。

このような感情は、たとえ言葉にしなくても態度として表れます。

すると相手は非難される理由が分からず、徐々にその人から離れていってしまうでしょう。

自分を許せない人が他人でさえ許せなくなったとき、人間関係にも悪影響を及ぼしてしまうのです。

自分を許せないと幸せになることはできない

自分を許せない人は、自信を喪失してネガティブ思考から抜け出せず、人間関係さえ破たんさせる可能性があります。

このような状態では、幸せになることは到底叶いません。

たとえ大金持ちになろうとも、虚しく悲しい気持ちは消えないことでしょう。

自分を許せない人が幸せになるためには、自分自身の間違った考え方に気づき、少しずつ直していく必要があるのです。

自分を許す為に考えるべきこと

ここまで、自分を許せない原因やデメリットを見てきました。

では、自分を許して前向きな人生を送るためには、どのような考え方を身に着けたら良いのでしょうか。

今度は、自分を許す方法を5つ紹介します。

間違った信念に気づく

まずは「自分を許せない自分」を自覚する必要があります。

学習性無気力に陥り、行動や感情を縛り付けている自分と向き合うのです。

「自分の幸せを邪魔しているのは、自分自身である」と気づけば、自分を許すために1歩前進できたと言えるでしょう。

幸せになっていいんだと言い聞かせる

無意識に自分を責めたり、自分を許せずにいる人は、潜在意識として「幸せになってはいけない」と植え付けています。

このような潜在意識を変えていくためには、意識的に言葉をかけてあげる必要があります。

「幸せになっていいんだよ」と自分へ声をかえる、一種の自己暗示ともいうべき方法です。

このとき、片手間に声をかけるのではなく、幸せになった自分を鮮明にイメージして強く信じましょう。

自分を許す言葉を毎日かけることで、少しずつ前向きになることができます。

自分の長所や得意なことを意識する

自分を許せない人は「自分はダメな人間だ」と、短所や苦手なことに目を向けがちです。

逆を言えば、自分を許す方法は「長所や得意なこと」を意識することなのではないでしょうか。

自己否定をし続けた人がいきなり自分の長所を見出すのは難しいという場合は、信頼できる家族や友人に訪ねてみるのも1つの方法です。

本人が気づいていない長所や得意なことを教えてくれることでしょう。

長所や得意なことを意識すると、自然と自信がみなぎってきます。

物事を前向きにとらえることができるようになり、底知れぬ罪悪感がいつの間にか消えていくのではないでしょうか。

失敗は成功の元と考える

自分を許せない人は、仕事やプライベートで失敗を経験すると「自分が情けない」「人生終わりだ」と非常に落ち込んでしまいます。

しかし、失敗は成功の元という言葉があるとおり、失敗は良い経験となり、次の行動に活かすことができるのです。

むしろ、失敗をそのままにしておくことが一番良くありません。

自分を許し、前向きな人生を送りたい場合は、失敗から学んで次に活かすようにしていきましょう。

失敗を自分から切り離して考えてみる

仕事やプライベートなどで失敗をするたびに自分を強く責めてしまう人は、一度立場を変えて考えて見てはいかがでしょうか。

例えば、仕事の同僚がミスをしたとき「全て台無し、人生終わり!」とは言わないでしょう。

おそらく「どんまい、次に活かそう!」と前向きな言葉をかけるのではないでしょうか。

その言葉をそっくりそのまま自分に返してあげると、過剰に自分を責める行動が少なくなります。

自分を許すことができるとどうなるのか

自分を許すことで得られるメリットは、大きく分けて5つあります。

自分を許すきっかけとしても知っておいてほしいメリットたちです。

心理的な負担が一気になくなる

自分を許すことができれば、罪悪感やネガティブ思考から解放されます。

無意識のうちにモヤモヤ・イライラしていた気持ちが晴れることで、自然と笑顔が増えていくことでしょう。

また、何か失敗したときでも自分を責めすぎることがなくなるため、ストレスを感じる機会が減り、さらに前向きになるという好循環が期待できます。

ありのままの自分を愛することができる

自分を許すということは、自分の長所はもちろん、短所や苦手なことも受け入れるということです。

つまり、ありのままの自分を受け入れ、愛することができるようになります。

自己愛が高まると自信が生まれるため、やる気に満ちあふれ、色あせていた毎日が輝きを取り戻していくことでしょう。

前向きな気持ちで物事に挑戦できる

自分を許すことで自信が生まれると、挑戦することに意欲的になります。

「たとえ失敗しても、次に活かすことができる!」と知っているからです。

何事も挑戦しなければ、失敗はおろか、成功もしません。

挑戦する回数が増えれば、成功するチャンスがグンと多くなることでしょう。

人間関係に恵まれるようになる

自分を許すことができる人は笑顔で前向きなため、良好な人間関係を築くことができます。

また、他人を過剰に責めることもなくなり、寛大な心で他人と接することが可能です。

周囲は「付き合いやすい人」「一緒にいると安心できる人」と感じ、好意的に接してくれます。

すると、仕事やプライベートでの人間関係がスムーズに進み、多くの人から慕われる人間に成長していくことでしょう。

人生を穏やかに過ごすことができる

自分を許すことができれば、ストレスから解放され、ポジティブな毎日を過ごすことができます。

仕事やプライベートで成功するチャンスも増え、周囲の人間関係にも恵まれます。

自分を許せずに幸せを感じることができなかった以前にくらべると、非常に穏やかで充実した人生を送ることができるようになるでしょう。

自分を許せない、ではなく自分を許す

自分を許せないとネガティブ思考から抜け出せず、人間関係にも悪影響を及ぼす可能性が出てきます。

逆に自分を許すことができると、ポジティブで穏やかな人生を送ることができるでしょう。

「自分を幸せにできるのは自分の考え方次第」ということを肝に銘じて、少しずつ自分を許してあげてみてください。

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