くどい話し方をする人に多く見られる性格の特徴をまとめました。
くどいと言われてしまった人や自分の話し方がくどいと自覚がある人に向けて改善方法をいくつか紹介します。また、くどい人との接し方や付き合い方もいくつかアイディアを紹介しますので、参考にして下さい。
「くどい」の意味
「くどい」という言葉はしつこくてうるさい、わずらわしくてうんざりさせる状態を指します。「くどい色」や「くどい話し方」「くどい表現」などの使い方をします。
くどい人の特徴
くどい話し方をする人はどんなタイプの人に多いのでしょうか。ここでは、どんな性格の人がくどい話し方をしてしまうのか、タイプごとに特徴を紹介します。
まとめるのが下手な人
話をまとめるのが下手な人は、話し方がくどくなってしまいます。シンプルにわかりやすく話すのは意外と難しいことです。
心配性な人
心配性な性格の人は話し方がくどくなりがちです。心配性な人は、自分の言ったことを相手がちゃんと聞いてくれたのか、または全部理解してくれたのかどうかが気になって、つい何度も同じことを繰り返して話してしまいます。
満足したい人
満足したい人も話がくどくなりがちです。満足したい人は、自分の話を相手がきちんと聞いて理解して、自分に同意したり、関心したり、尊敬してくれることを期待します。
相手が自分の想定したとおりの反応をしないと、自分の満足するような反応をするまで何度も何度も同じ話を繰り返してしまいます。
全部話したい人
自分自身のことや、自分の意見や思いを全部話したい人も話がくどくなります。全部話したい人とは、自分のことを理解してほしい人です。重要な部分だけをかいつまんで話すべきところを、細かい部分まで全て話してしまうので話が長くなり、くどい話し方になってしまいます。
自信のない人
自信のない人もくどい話し方になってしまいます。自分の話し方に自身のない人は、一度説明しただけでは十分に内容が相手に伝わっていないような気がして不安なので、何度も繰り返してくどい話し方をしてしまいます。
相手を信用しない人
人を信用しない人もくどい言い方をします。相手を信用しない人は、一度言っただけでは相手がちゃんと聞いてくれないと考えてしまうので、何度も念を押すようにくどい言い方をしてしまいます。
生まじめな人
生まじめな人もつい話がくどくなってしまいます。生まじめな性格の人は、相手にきちんと正確に伝えようとするあまりに、微細な部分まで全てを話そうとするので話が長くなってしまい、くどい話し方になってしまいます。
相手の気持ちを考える人
人の気持ちを考える人も言い方がまわりくどくなります。人の気持ちを考える優しい人、または気が小さい人は、ハッキリしたことが言えないために話が遠回りになり、だらだらと長くなってしまいます。
短い一言でバサッと明言する自信がない、または相手を傷付けるのが不安なためです。
認められたい人
人から認められたい人もくどい話し方をします。人よりも優位に立ちたい・認められたいという気持ちから、自分のことをくどくどと話して聞かせてしまいます。
年配の人が若い人にお説教をしながら、自分の苦労話や自慢話を長々と話したりすることがあります。若い人達から尊敬されたい・認められたい・注目されたいという気持ちからくどい話し方をしてしまいます。
そもそもくどい性格の人
そもそも性格自体がくどい人は、当然ながら話し方もくどくなります。くどい性格というのは、こだわりが強くてしつこい性格です。粘り強くて物事を追及しないと気が済まないという性格の人です。
くどい人の話し方
くどい話し方というのはどういう話し方のことを言うのでしょうか。ここでは、くどい話し方とはどんな話し方なのかその特徴を紹介します。
だらだらと話が長い
だらだらと話が長い話し方とは、要点をかいつまんでまとめるのが下手なために、話が延々と長くなってしまうくどい話し方です。話を聞いている人は退屈してしまい、話に集中できなくなってしまいます。
前述したくどい話し方をする人の性格の特徴の中で、全部話したい人や生まじめな人、相手の気持ちを考える人やまとめるのが下手な人がこういう話し方をしてしまいます。
何度も同じことを繰り返す
何度も同じことを繰り返して話すくどい言い方をする人は、今言ったことをループして何度も話してしまいます。相手の反応が気に入らなかった場合は気に入る反応をするまで、または自分が充分吐き出せたという満足感を得られるまで続けようとします。
前述したくどい話し方をする人の性格の特徴の中でも、満足したい人や心配性な人、自身のない人や認められたい人がこういう話し方をします。
「くどい」と「しつこい・あくどい」の違い
「くどい」と「しつこい」の意味は違うのでしょうか。また「くどい」と「あくどい」は響きが近いです。ここでは、「くどい」と「しつこい・あくどい」の意味の違いについて説明します。
「くどい」と「しつこい」の違い
「くどい」の意味は、前述しましたが、うるさい・しつこいとか、何度も同じことを繰り返してわずらわしいとか、うんざりするという意味でした。
「しつこい」の意味はくどいという意味もありますが、執着して離れようとしないことや、執念深い様子を表わします。「しつこい」には根気があるとか粘り強いという良い意味もあります。「しつこく諦めない」とは言いますが、「くどく諦めない」とは言いません。
「くどい」の元々の意味
「くどい」の元々の意味は、丁寧に説明するとか、心を込めて話すという意味でした。それが時と共にしつこい話し方を表現する意味に変わりました。
丁寧過ぎる態度や話し方は、くどい・しつこい態度や話し方になってしまう危険があるということです。気を付けましょう。
「くどい」と「あくどい」の違い
「あくどい」の意味は2種類あります。一つは、色などがどぎついことを表わします。「あくどい絵」とか「あくどい化粧」などと言う言い方をします。「くどい絵」とか「しつこい化粧」などと言いかえることができます。
もう一つは、やり方が度を越してたちが悪いという意味があります。「あくどい手口」などの言い方をします。こちらも「くどい手口」とか「しつこい手口」と言いかえることもできます。
ほぼ同じ意味ですが、「あくどい」という言い方の方が、たちの悪いイメージになります。
くどいと言われた時の対処法
自分がくどいと言われたらどうすればいいのでしょうか。また、くどい人と話す時にはどう対処したらいいのでしょうか。ここでは、くどいと言われた時の改善方法と、くどい人と話す時の対処法を紹介します。
くどい話し方の改善方法
くどい話し方をする人やくどい性格の人は、嫌われたりうざがられたりすることが多いです。くどいと言われたことがある人や、自分でくどいと自覚している人は、できれば改善したいことでしょう。
性格を完全に変えることはできません。くどい性格は必ずしも悪いことではありません。くどい・しつこい性格だからこそできることがあります。仕事や勉強にはしつこさが必要です。
しかし人と話す時にはくどい話し方はなるべくしない方が得策です。くどい話し方をしない方法をいくつか紹介します。
全部話すのはあきらめる
言いたいことを全部話すのはあきらめましょう。全てを伝えたいという気持ちが強いとくどい話し方になってしまいます。
要点をまとめる力を付ける
要点をまとめる力を付けましょう。自分の伝えたいことをできるだけ短い言葉や文章にする練習をしてみましょう。ツイッターやブログなどを利用するのもおすすめです。
くどく説明しても逆効果だと知る
前述した、心配性な人・理解してほしい人・満足したい人は、何度も繰り返して話せば効果が上がると考えて繰り返してしまいます。しかし、しつこく繰り返すのは逆効果です。相手はうるさく感じてよけいに耳を傾けてくれなくなります。
むしろ、一度だけしか言わない方が人が耳を傾けてくれます。聞いてくれない人には何度繰り返して言っても同じことです。
ボキャブラリーを増やす
ボキャブラリーを増やすと、自分の言いたいことを一言で的確に表現しやすくなります。たくさんの語彙を持っていると、その場にふさわしい言葉を上手に使うことができます。
そういう時にはくどい言い方をするより、完結に話す方がよりその言葉が引き立ちます。言葉を引き立てるために自然とシンプルな話し方になります。
くどい人と話す時の対処法
くどい人と話す時には、自分から進んで話を聞き、理解したことをアピールするのがおすすめです。めんどうに感じるでしょうが、結果的にはその方が話が早く切り上げられるので楽です。
相手の言ったことを反復すると、ちゃんと聞いていることが相手に伝わります。適度にあいづちを入れたり、うなずきながら聞くと相手は満足感が得られるので、何度も繰り返して話さなくても気が済みます。
くどい色の例
くどい色とは具体的にどんな色を指すのでしょうか。ここではくどい色の例をいくつか紹介します。
濃い色
くどい色とは、濃くて鮮やかな赤やピンク、青や緑や紫など目に入れると痛いようなです。または蛍光色の黄色や黄緑、オレンジや水色なども濃すぎるとくどい色に感じます。一色だけでもくどいのに濃い色を組み合わせることでよりくどくなります。
しかし夜の道路などでは目立つ色の方が安全なので、くどい色も悪いことではありません。お店の看板なども目立つ方がお客さんが見つけてくれます。
鮮やかな色の組み合わせがおしゃれに見えることもあります。色は個人個人の好みなので、一概に決めつけることはできません。くどいと感じるかおしゃれと感じるかは自由ですが、一般常識を目安に判断しましょう。
色が多すぎる
たくさんの色を取り入れ過ぎるとくどくなります。組み合わせのセンスもありますが、ファッションのコーディネートであまりたくさんの色を使い過ぎるとくどくなります。
帽子と有数スとスラックスとバッグと靴の、全ての色が違っていてその一つ一つが濃い色だったらあまり良い趣味とは言えないでしょう。淡い色の組み合わせでも、あまりたくさんの色を組み合わせればやはりくどい印象になります。
くどい人との付き合い方
くどい人と付き合うのは骨が折れます。上手に付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。ここではくどい人との付き合い方を紹介します。
おじさん
くどい人がおじさんの場合です。おじさんというと会社の上司や親戚のおじさんなどが考えられます。
会社の上司の場合は、ひたすらあいづちをうってうなずきながら聞くのが無難です。仕事のうちだと考えて絶えましょう。お昼休みなどに聞くのが嫌なら一緒にならないように避けるのも得策です。
親戚のおじさんの場合でも、気分を害しても良いことはないので、笑顔で聞いてあげましょう。どうしても聞きたくないのなら、隣りに座らないようにうまく逃げましょう。
相手がお年寄りや目上の人の場合は、なるべく嫌な顔はせずに聞いてあげましょう。そして上手にあいづちを打ってかわしましょう。社会人としての良識です。
彼氏
くどい彼氏との付き合い方ですが、この場合くどいの意味には2とおりあります。一つは彼氏の話し方がくどい場合です。この場合は前述したように上手にあいづちを打って聞いてあげるという対処法もあります。
しかし正直、自分の彼氏にまで気を使いたくないでしょう。話がくどくても我慢して付き合いたいくらい彼氏のことが好きなら、がんばって聞いてあげましょう。我慢したくないのなら、思い切って彼氏にそのことを伝えてみましょう。
性格なので改善は難しいですが、安心させてあげるようにすると少し落ち着く可能性もあります。改善してくれなければ別れることも考慮しましょう。
もう一つは、話し方だけではなくて、彼氏自体がしつこい人の場合です。メールやラインの連絡がうるさいくらいしつこいとか、束縛してくるとかです。この場合は気を付けて対応しましょう。我慢できなければ穏便にに別れる方法を考えましょう。
くどい性格の人は話し方もくどい
基本的にくどい性格の人は話し方もくどいです。くどい性格の彼氏は、人としてもくどい彼氏である可能性が高いです。しかし付き合い始めには見抜けないことあります。
付き合う前に時間をかけて相手を観察するのも対策です。もし付き合ってからくどい人だと分かった場合は、慎重に判断して対処しましょう。くどい人は簡単にあきらめてくれないので、別れるのも普通の人より手間がかかります。
くどい性格を改善しよう
くどい話し方をする人にはいろんなタイプの人がいます。単に要点をまとめて話すのが下手という、技術的なことが原因の人もいますが、こういう人は要点をまとめて話す練習をして力を付ければ解決します。
問題なのは、性格が原因でくどい話し方をしてしまう人の場合です。くどい話し方をしてしまう人の性格の特徴はネガティブなものがほとんどでした。
生まじめな人や丁寧な人、人の気持ちを考える人の場合は、発想の転換をすれば改善できます。わかりやすく話した方が相手にとって親切だとわかれば話し方を変えようとするでしょう。
ネガティブなことが原因でくどい話し方をしてしまう人は、精神的に満たされる必要があります。自信がないとか認められたいとか満足感を得たい人などです。
くどい性格を改善するには何か楽しみや目標、熱中できるものを見つけて日々を充実したものにすることが改善につながると言えます。満たされている人はくどい話し方はしません。