毎日朝早くから遅くまで仕事をしていたり、どんな時でも仕事が優先!そんな人はもしかしたら、「ワーカーホリック」になっているかも。
病気を引き起こしたり、家族や周囲の人にも影響を与えてしまうワーカーホリック。自分にはこんな傾向はありませんか??
ワーカーホリックとは?
みなさんは「ワーカーホリック」という言葉を聞いたことがありますか?ワーカーホリックは特に日本人に多いとされていて、近年とても深刻な問題としても取り上げられています。
ワーカーホリックとは、自分の私生活の多くを犠牲にしてまで仕事に打ち込んだり、常に仕事をしている状態から抜け出せない人のこと。
このワーカーホリックは世界的にも話題になっていて、特に労働時間が長く仕事に対して真面目な日本人は、気づかないうちにワーカーホリックになっているという人がとても多いです。
残業は当たり前、仕事をしてもしても終わらないなど、ワーカーホリックの人は自覚症状がなかったりと極限まで自分を追い詰めてしまい最悪の場合は過労死をすることも。
今回はそんな「ワーカーホリック」について詳しくご紹介していきたいと思います。
ワーカーホリックの意味
ワーカーホリックは「仕事中毒者」という意味があり、その名の通り常に仕事をしていなければ不安、いつも仕事のことばかり考えてしまうなど、仕事から抜け出せない人のことです。
仕事をすることに対して依存状態になっていたり、仕事をしていないと落ち着かないなど、仕事が好きというよりは「仕事をしなければならない」という精神状態であることが多く”仕事漬け状態”の人を表します。
ワーカーホリックの語源は?
ワーカーホリックは、アルコール中毒の人を表す「alcoholic」(alcohol アルコール)+(holic 中毒の)という言葉が語源となっています。
英語ではこの「〜中毒者」という言葉がたくさんあり「Shopaholic(買い物中毒者)」「Foodaholic(食べることに依存している人)」など、なにかに対して依存状態を表す表現です。
「Workaholic(仕事中毒者)」は(Work 仕事)+(holic 中毒の)という二つの単語を掛け合わせた”仕事中毒者””仕事依存症”を意味する言葉なんです。
ワーカーホリックになりやすい人の特徴《性格編》
ワーカーホリックの人になってしまう多くの人には共通する特徴があり、なりやすい人となりにくいタイプの人がいると言われています。
気づいたら仕事浸りのワーカーホリックになってしまうような、仕事中毒や依存症になりやすい人の、性格や特徴についてご紹介していきます。
向上心が極度に高い
ワーカーホリックになりやすい人は、いつも高い目標やゴールを持っていたり、向上心が極度に高い人が多いです。
仕事やお金に関しての自分の人生のゴールというものがしっかりあったり、そこにたどり着くまでの犠牲や努力を惜しまなかったりと、常に”上へ、上へ”と意識が向いている人。
そんな高すぎる向上心は、今の自分の状態をしっかり見ることができなかったり、プライベートを犠牲にしても平気という精神状態にしてしまうことがあります。
負けず嫌い
ワーカーホリックになりやすい人は負けず嫌いだったり、競争心が強い人がとても多いのが特徴です。
職場で常に自分が一番の成績でいたい、仕事のライバルに負けたくないと、誰よりもいい結果を求めてしまうことで、仕事に打ち込みすぎるようなことがあります。
数字や結果で自分を満足させたいという負けず嫌いが過ぎる性格の人は、気づいたら毎日仕事漬けのワーカーホリックになってしまう可能性が。
完璧主義
何に関しても妥協をすることが嫌いで、自分の納得のいくまで物事を続ける「完璧主義」の人も、ワーカーホリックになりやすい傾向があります。
とりあえず今日はここまで、と途中でやめることができない完璧主義の性格が、仕事のオンオフの切り替えができなくなる”仕事浸り状態”にしてしまう原因です。
なんでも完璧にやりこなそうとしてしまい、気づいたら常に仕事をしていないと気が済まないワーカーホリック状態になってしまいます。
プライドが高い
「自分はもっとできる人間だ」と高いプライドを持つ人も、ワーカーホリックになりやすい性格の特徴です。
他人に助けを求めることができなかったり、頼まれたことは断らないなど「自分ならできる」というプライドの高さが、自分の可動範囲を大きく超えた仕事量を抱えてしまう原因に。
同時に「自分の仕事に対してダメ出しをされたくない」というプライドも仕事に打ち込みすぎる原因となり、気づいたらワーカーホリックになってしまうことがあります。
真面目
やれと言われたことは全部やる、常にマニュアル通りなどの真面目すぎる性格の人もワーカーホリックになりやすいタイプです。
楽をしようと少し休んだり、仕事を早く終わるように工夫したりと、機転の利かない真面目すぎる性格は、長時間残業やサービス残業を習慣化してしまう原因に。
特に上司が厳しい人だった場合などは、自分のできる範囲外の仕事も、やれと言われたら断れなかったり「やらなければならない」と切迫概念に追われるようになってしまいます。
自己評価が低い
ワーカーホリックの人はプライドが高かったり競争心や向上心が高いこともありますが、逆に自己評価がとても低い人が多いのも特徴です。
自分の仕事や結果に対して「まだこれだけしかできない」と小さなことを深く受け止めてしまったり、自分を追い込むことで頑張る”努力家”の人に多い傾向。
プライドは高いのに、内心は自分に対して自信がなかったり、周りに褒められたいという一心で仕事を頑張りすぎてしまうことがワーカーホリックになる原因に。
ワーカーホリックになりやすい人の特徴《生活編》
ワーカーホリックの人はその私生活にも、仕事中毒になる原因や仕事依存な一面が表れやすいと言われています。
私生活の多くを仕事のために犠牲にしたりと、仕事だらけの毎日にしてしまうワーカーホリックになりやすい人の生活の特徴を見ていきましょう。
常にスマホを手放さない
現代なくてはならない便利な存在のスマホですが、スマホ依存になりやすい人はワーカーホリックにもなりやすいと言われています。
スマホは何でも便利な情報がすぐに得られたり、常に人と連絡を取ることができます。そんなスマホを手放せない人は、常に意識が「今ここ」ではなく他に向いている人が多いです。
常に自分自身ではなく他のことが気になってしまったり、いろいろなことを考えすぎてしまう人は、スマホ依存になりやすくワーカーホリックになりやすい人にも多い傾向なんです。
エナジードリンクやコーヒーをいつも飲んでる
ワーカーホリックの人は、仕事と同時にカフェインに依存してしまう傾向のある人が多いです。仕事場でよく働く人は、コーヒーやエナジードリンクがいつもデスクに置いてあったりしませんか?
そんな人は仕事ばかりで、眠気や疲れが溜まっている時でも休もうとせずに仕事を続けるため、コーヒーやエナジードリンクが手放せないようになっています。
カフェインには中毒性があり、コーヒやエナジードリンクを飲まなくてもいいようなプライベートの時間にも、ついカフェインを摂る習慣がついてしまってるんです。
プライベートが充実していない
ワーカーホリックになりやすい人は、恋人や友達がいなかったり趣味がないなど、プライベートが充実していない人も多いです。
仕事をする以外の時間に特にすることがなく、孤独感や暇な時間を埋めるために「自分は仕事が好き」と思い込んでしまう傾向があります。
そんな充実しないプライベートの隙間を埋めようと仕事が一つの逃げ場のようになってしまい、常に仕事をしていないと不安なワーカーホリック状態に。
睡眠時間が少ない
睡眠時間が少ない人も、ワーカーホリックになりやすい人の特徴の一つです。
残業などで帰宅が遅くなったり、寝る時間が削られてしまっている状態に慣れてしまい、だんだんと寝ない生活が普通になってしまいます。
そうすると起きている時間は常に仕事のことを考えてしまったり、ストレスも取れないため、時間や仕事量に関しての感覚がマヒしてしまいます。
睡眠がちゃんととれていないと自律神経が乱れたりと、だんだんと正しい判断ができなくなってしまい、気づいたら仕事ばかりしているワーカーホリックになる原因です。
健康に興味がない
健康や自分の体を管理することに興味がなかったり、自分の体の声を聞かない生活も、ワーカーホリックになりやすい人の特徴。
ワーカーホリックの人は仕事が忙しいためコンビニ弁当ばかり、寝る時間を削って仕事をしたり食べながら仕事をするなど、自分の体を労わらない人が多いです。
自分の健康は二の次という意識が、休む間も惜しみ仕事漬けの毎日を送ったり、病気や体調不良の時にも仕事をしようとするようなワーカーホリック状態にしてしまうんです。
ワーカーホリックになりやすい人の特徴《仕事編》
仕事漬け状態のワーカーホリックの人は性格や私生活にも原因がありますが、ワーカーホリックとなる多くの原因は仕事に対する考え方や働き方が原因です。
こんな働き方をしていたら要注意!ワーカーホリックになりやすい人の、仕事場での特徴をご紹介します。
明日やればいいことを今日やろうとする
今日はここまで、と1日の仕事の量を管理できなかったり、明日やればいい仕事までその日のうちにやろうとしてしまうのもワーカーホリックの人に多い特徴です。
もう1日の仕事が終わったのに、「もうちょっとしておこうかな」「今しておいたら明日楽になるから」とやらなくてもいい仕事も抱え込むように。
そんなことが毎日続いてしまうと、だんだんと止めどきがわからなくなってしまい、結果的にワーカーホリックになっていることがあります。
同僚とは仕事でしか付き合わない
ワーカーホリックの人は同僚との付き合い方にも仕事中毒になる原因があり、「同僚はただの同僚」と割り切っていることも特徴。
決して悪いことではないですが、同僚とは仕事場での付き合いしかなく興味を示さないため、何かあったときに助け合えるような信頼関係を築けていないことが多いです。
仕事場だけの関係だからと付き合いをしないことは、仕事場での孤立や「自分一人でやらなければいけない」と自分自信を仕事漬け状態に追い込む原因となることがあります。
仕事に対して満足感がない
仕事の出来や自分のお給料など、今やっている仕事に満足感を得られない人も、ワーカーホリックになりやすい人にある傾向です。
仕事が嫌いなわけではないけれど、自分の成績やお給料などに自分の頑張りがなかなか反映されていないと感じると、「もっと、もっと」と仕事に一生懸命になりすぎてしまいます。
そんな満足感を感じたい一心で、気づいたら毎日夜遅くまで仕事をしたり私生活を犠牲にするほど働くようなワーカーホリック状態に。
一人でなんでもしようとする
ワーカーホリックになりやすい人の特徴でもあるプライドの高い性格や競争心の強さは、仕事場でも一人でなんでもしようとしたり、ソロプレイに走る傾向があります。
本当は数人でやるべき仕事量も「自分一人でできる」と思い込んだり、自分で完璧にこなしたいからと誰にも頼らずにたくさんの仕事量を抱え込むように。
気づいたらワーカーホリックになっている人は、一人でできると思い込んでいる心理や、仕事への打ち込み方が原因になっています。
上司もワーカーホリック
若い人や責任感の強い真面目な人がワーカーホリックになってしまう場合、上司もワーカーホリックなど職場環境に問題がある可能性が。
日本の会社はどうしても「上司が帰るまで帰れない」など上司が全て、というような雰囲気があったり、定時で帰ると”怠け者”とレッテルを貼られるような職場環境もあります。
こういった仕事の仕方が当たり前というような職場にいる場合は、断れない人や真面目な人が自然とワーカーホリックにさせられてしまう傾向があります。
ワーカーホリックになりやすい人の特徴《休日編》
ワーカーホリックの人にとって休日はあってないようなもの…そんな休日を仕事で犠牲にしてしまうのも、ワーカーホリックの特徴です。
休みの日にもこんな過ごし方をしている人は、ワーカーホリックになりやすいタイプかもしれません。
メールや電話を常に気にしている
休みの日なのに常に仕事の連絡やメールを気にしてしまう人は、ワーカーホリックになりやすい人の特徴です。
休みの日は仕事を置いて休むという意識があまりないために、仕事からの連絡は第一優先だったり、常に仕事の返事ができる”待機状態”になっています。
休みの日も仕事以外のことに集中できなかったり、常に職場からのメールや電話が気になってしまう人は、もうワーカーホリックの症状が出ている可能性も。
家族サービスをしない
結婚をしていても「休日は家族の時間」という風に考えられなかったり、家族中心の生活ができない人も、ワーカーホリックの特徴の一つ。
仕事で忙しいことはしょうがないと思っていたり、何かあってもすぐに仕事に戻れるように遠い場所にはいかない、など家族サービスができない人が多いです。
仕事を理由に家族との約束を守らなかったり、優先順位は常に仕事が一番と思っている態度は、家庭崩壊や離婚の原因となることもあります。
休日がなくても平気と思っている
休みの日に”休むことがもったいない”と思っていたり、別に休みの日がなくても平気と思っていることも、ワーカーホリックの特徴の一つ。
普通は休みがあって当たり前ですが、「休んでいる暇はない」と自分を追い込むような気持ちがあったり、「今やっておいたら早く終われる」と休む前に仕事を終わらせたいという心理があります。
会社が年中動いている職業や、サービス業などの土日出勤の多い仕事の人は、このように休みと仕事の日の境界線が曖昧になっている人が多いです。
家にも仕事を持って帰る
「少しだけなら」と仕事を家に持って帰る習慣がついている人も、気づいたらワーカーホリックになってしまう人に多い傾向です。
ワーカーホリックの人は、この”少しだけ”の感覚がマヒしてしまうことが多く、気づいたら仕事を家でもすることが当たり前になってしまいます。
仕事は仕事場だけと決めておかないと、自覚症状のないうちに常に仕事をしていたり、仕事依存の毎日から抜けられなくなってしまう可能性が。
ワーカーホリック(仕事中毒)の症状
こんな常に仕事をしてしまうワーカーホリックな状態になると、体や健康に大きな影響を与えることとなってしまいます。ワーカーホリックは自覚症状がないことが多く、自分の体の限界を気づいたら超えてしまっている場合が多いです。
そんな実はとても危険なワーカーホリックの、体や心に出る症状や誘発してしまう病気についてご説明します。
頭痛・めまいがする
ワーカーホリックの人は自覚症状がないため、知らず知らずのうちにたくさんのストレスを抱え込んでいる場合が多いです。
特にデスクワークなどパソコンを使ったり、目を酷使するような仕事の人は、長時間のパソコン作業が、頭痛やめまいの原因に。
体の疲れは敏感に感じることができますが、精神的な疲れにはなかなか気づくことができません。こういった症状を軽く見てそのまま仕事を続けていると、頭痛が慢性化したり、薬が手放せない体になってしまうこともあります。
吐き気がする
ワーカーホリックになっている時は、ちゃんと食事をとらなかったりと不健康な食生活が続いている場合が多いです。その状態が続くと、食欲不振や吐き気など”胃”に異常が出ることがあります。
特に吐き気はかなりのストレスが溜まっている症状の一つ。食生活とストレスの両方が、じわじわと胃を痛めつけている可能性があります。
不調の原因を知って症状をちゃんと改善しないと、胃だけではなく他の病気まで引き起こしてしまう可能性もあります。
うつ病になる
ワーカーホリックの人に一番多い症状が、うつ病になってしまうことです。うつ病になってしまうと、仕事はおろか普通の生活もできなくなる程重症化してしまうことも。
仕事中毒になっている時には自分がワーカーホリックという自覚症状がなく、ストレスを感じていることにも気がついていない人が多いです。
そしてワーカーホリックの人は、仕事に関して自分を追い込んでしまうような切迫概念を持っていることが多く、その精神状態がうつ病になってしまう原因に。
特に若い人や真面目な性格の人ほど、「周りに迷惑はかけられない」と思い込んでいることでワーカーホリックになり、結果うつ病になってしまうことがあります。
心臓発作
こちらはかなり重いケースですが、心臓発作もワーカーホリックに出る症状の一つ。心臓発作の原因は、生活習慣やストレス、過労などが原因で起こることが多い症状です。
ワーカーホリックの人のライフスタイルは、この心臓発作の原因に当てはまることが多く、ストレスや過労、睡眠不足や不健康な食生活など、とても危険な状態であります。
自分は大丈夫と思っていてもストレスや疲れをちゃんととらないと、ある日突然心臓発作を起こす、なんてことも十分にありえるんです。
不眠症
ワーカーホリックの人は睡眠時間が少なかったり、睡眠の質が低い眠りについているケースが多く、不眠症などの原因になってしまうことがあります。
あまり寝ない生活に慣れてしまった結果眠れなくなってしまったり、仕事への不安や焦りが原因で不眠症になることも。
不眠症はストレスも原因となるため、眠れない日々が続くと余計にストレスも溜まってしまうなど、健康に対して悪循環な生活を送ることになってしまいます。
ワーカーホリックを治すためには
そんな健康や命にも大きな影響を与えてしまうワーカーホリックは、深刻になってしまう前に自分で意識して改善していく必要があります。
気づいたら心も体もボロボロ…なんてことにならないように、ワーカーホリックの人がすべき、仕事依存を治す方法をご紹介します。
不要な残業をしない
ワーカーホリックになっている人は、残業をすることが普通と思っていたり、定時で帰れないことに疑問を抱いていない人が多いです。
ワーカーホリックを治すためには、仕事は絶対に定時までと決めて、必ず必要な時以外の残業をしない習慣をつけること。
残業が当たり前という意識を変えて、他の人が残っていても自分の仕事が終わったら帰る、明日やれることは明日やる、と自分に厳しくなりすぎないことがワーカーホリックを治す方法です。
休日は仕事をしない
ワーカーホリックの人は自分の仕事に対して、時間や量を決めるルールをつけてコントロールすることをオススメします。
例えば残業をしないこともそうですし、休みの日は絶対に仕事をしないというルールを作ることも効果的です。
休みの日は仕事のことを考えないように他のことに集中するか、仕事は絶対にしないと決めてスマホを切っておくのもいいでしょう。
ワーカーホリックはいわば”中毒や依存症”のようなものなので、最初は難しいかもしれませんが、少しづつでも”休みの日は絶対に休む”という環境に慣れていくことが大事です。
新しく趣味を見つける
休日にすることがなかったり私生活が充実していないことにも、ワーカホリックになってしまう原因があります。
仕事以外にプライベートで打ち込める趣味を見つけるなどして、休日や仕事外の時間に「仕事をしたい」という気持ちや意識をそらすこと。
なるべく外に出るような趣味や新しい習い事などを始めて、自分の人生の生きがいや仕事以外の目標を作ることは、ワーカーホリックを治すのには効果的と言えます。
家族との時間を大事にする
ワーカーホリックになってしまった人は、家族との関係が悪くなってしまったり、最悪の場合離婚や家庭崩壊の原因になることもあります。
そうなってしまわないためにも、休日や仕事以外の時間は家族との時間を大切にするように心がけましょう。
家族を養うために仕事を頑張らなくてはならないプレッシャーも理解できますが、そのために家族を犠牲にしてしまっては意味がありません。
もう一度人生で何が一番大切かを考えて、仕事以外の時間は家族と過ごし、仕事のことを忘れる時間を持つことも大切です。
仕事を理由にしない
ワーカーホリックの人は「仕事だから」という言い訳や理由をつけて、誘いを断ったり約束を破ることが普通になってしまっていることがあります。そんな習慣から脱け出すためにも、仕事を理由にしないという癖をつけましょう。
今まで仕事を理由に断っていた誘いにも参加したり、仕事を優先に予定を決めるのではなく、たまには私生活の予定を優先に仕事を選んでみます。
仕事中毒になっている時、その状態から抜け出すには少しづつ意識を変えていくことが大事です。リハビリをするような感覚で、仕事よりも大事なことを優先するという風に考え方を変えていきましょう。
転職する
ワーカーホリックになってしまう原因の多くは、同僚や上司の働き方などの職場の環境にもあります。
周りのみんながワーカーホリックで毎日遅くまで残業をして当たり前、休日も仕事のやりとりをするなんて環境にいては、一人だけ休んでワーカーホリックを治すなんてことは難しいでしょう。
そんな環境から抜け出し私生活もちゃんと充実させたい、どうしてもワーカーホリックを治したいという人は、思い切って転職することがワーカーホリックを治す唯一の方法かもしれません。
今までのように拘束時間の長くない会社や、のんびりと働ける仕事環境に変えるだけで、「こうしなければいけない」という切迫概念から抜け出すことができます。
仕事環境は一人だけではなかなか変えていくことができないため、変えようとするのではなく自分から去ることも時には大切です。
ワーカーホリックは本人だけの問題じゃない!
自分の将来のためやゴールのために、仕事を一生懸命することは悪いことではありませんが、その一生懸命に度が過ぎてしまうと、結果的に周囲を巻き込んでしまう可能性があることを知っておきましょう。
ワーカーホリックの状態が何年も続き、うつ病などになってしまった場合、仕事はおろか私生活にも影響を与えますし、今まで打ち込んでいた仕事に復帰ができななったり、病院に通わなければいけなくなるなんてこともあります。
仕事場にワーカーホリックの人がいると他の人までワーカーホリックになってしまったり、「残業は当たり前」や「遅くまで働かなければいけない」という職場の雰囲気を作る原因にも。
ワーカーホリックは現代社会で深刻な問題となっていて、最悪命を奪うような重大な結果を招いてしまうシリアスな問題であることを覚えておきましょう。
夫、妻がワーカーホリックになったら
自分の家族やパートナーがワーカーホリックになってしまった場合、その問題は本人だけではなく、周りの人の問題にもなってきます。
ワーカーホリックはうつ病や病気の原因になってしまうこともあるため、周囲の人の理解やサポートが必要になることも。そんな自分の夫や妻がワーカーホリックになった場合の、対処法や注意点についてご紹介していきます。
記念日などは時間を作ってもらう
「私の旦那は自分で会社を経営しているため、家にいても仕事のことばかり考えていたり、仕事の電話も多いため、なかなか一緒に過ごすことができません。
本人もワーカーホリックであることを認めているため、休日に仕事をしても二人の記念日や、私の誕生日などの特別な日には絶対に仕事をしないというルールをつくっています。」(31歳・女性)
守りやすいルールを設定しよう
妻や夫がワーカーホリックになってしまった場合、一緒に過ごす時間が極端に少なくなったり、すれ違いが増えて離婚せざるを得ないほど関係に影響を与えることがあります。
そんなことになってしまわないためにも、二人の間に絶対に破らないルールなどを作り、二人の記念日などの大事な日には必ず時間を作って二人で過ごすと決めることもとても効果的です。
毎週時間を作って!とプレッシャーをかけなくても済みますし、ストレスをかけずに一緒に過ごす時間を作ることができます。
休日は旅行に行く
「うちの主人は転職して、新しい仕事になってからワーカーホリックになりました。帰宅が遅いのも当たり前で、いつも帰ってくるのは0時を過ぎていました。
休日もずっと仕事のことを考えている状態だったので、休日は旅行を楽しむ日というルールを作って、仕事を忘れる日を作りました。それからの主人は、ちゃんとメリハリのある仕事スタイルになり、ワーカーホリックから脱出することができました。」(33歳・女性)
休日は仕事を忘れさせるルーティーンを
ワーカーホリックの妻や夫を少しでも仕事から離れさせるためにも、休日は旅行に行ったりとなるべく仕事のことを考えないようにさせることが大事です。
家や近場にいると、どうしても「少しだけ…」と仕事に意識を向けてしまうのがワーカーホリック。
せめて休日だけでも仕事から離れるために、新しい場所に行ってみたり少し遠出をすることをオススメします。休日の旅行を習慣にすると、休日は仕事をせずに遊ぶというルーティーンができ、休みの日に仕事をする状態から抜け出させることができます。
結局見守ることも大事
「共働きの妻がワーカーホリックで、休日も家で仕事をするほど仕事に打ち込んでいます。体調が心配になることもありますが、本人は仕事に関しての情熱や目標がはっきりとあるみたいなので「やめて」と言わずに、影で支えるようにしています。
ただでさえ仕事で疲れているので、家ではなるべくストレスを与えないように無理は言わないことが家族ができることかな、と思います。」(32歳・男性)
過度な干渉は逆効果になることも
ワーカーホリックの人は自覚症状がないため、家族に心配をされても「何に心配しているかわからない」と感じる人も少なくありません。
そんな状態の人に「仕事を減らして!」と言っても効果がない上に、余計にストレスを与えてしまう原因にもなってしまうことがあります。
体調や健康に気を使ってあげることや「仕事をがんばってくれてありがとう」と感謝をして見守ることが、時には一番必要な対応でもあるんです。
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ワーカーホリックを治しもっと充実した人生に!
毎日遅くまで仕事をしたり、常に仕事をしている”仕事漬け状態”のワーカーホリック。そんなワーカーホリックは私生活や自分の健康までも害してしまう、とてもシリアスな問題でもあります。
ワーカーホリックになってしまった場合、仕事以外への意識が奪われてしまい”盲目状態”になっていることも多いです。
仕事ばかりで友達も家族もほったらかしにして、気づいたらみんな離れていった…なんてことにならないためにも、仕事の働き方だけではなく人生で何が一番大切か、”人生の価値観”をもう一度考えてみましょう。
仕事のために犠牲にしてきたやりたいことや大切なことにフォーカスし、一度きりの人生を仕事だけではなく好きなことで充実させて、後悔のないように生きましょう!