人の何気ない言葉で傷ついてしまうことはありませんか。
そんな自分の傷つきやすいことに心を悩ませている人も多いはず。ここでは、そんな傷つきやすい人の特徴や、克服方法、傷つきやすい人との付き合い方について紹介しています。傷つきやすいことを直したい人必見です!

男女別傷つきやすい人の特徴
他人の言葉などで傷つくことは誰にでもあることですが、それがほんの些細なことでもすぐに傷ついてしまう人がいます。他の人ならば傷つかないようなことでも傷ついてしまう。もし心当たりがある場合、あなたは傷つきやすい性格である可能性大です。
そして、そんな傷つきやすさに悩んでいる人は意外と多いのが事実です。男女ともに傷つきやすい人はいますが、女性と男性でその特徴が少し異なります。
女性の場合、態度や言葉などに繊細さが表れやすいので、傷つきやすさが分かりやすいのですが、男性の場合、傷つきやすい人ほど、普段は虚勢をはっている場合が多いので、分かりにくい傾向があります。今回は、そんな傷つきやすい人の特徴や克服方法について紹介していきます。
傷つきやすい性格
傷つきやすい人はどんな性格の持ち主なのでしょうか。傷つきやすい人の性格には、色々な特徴があります。
ここでは、傷つきやすい人の性格の特徴について紹介していきます。自分や身近な人にあてはまるものがあるか、ぜひ参考にしてみてください。
感受性が強い
感受性が強い人は、周りの環境の変化をいち早く察知することができます。言い換えると、場の空気を読むのがとても得意です。感受性が強い人はそうでない人よりも、場の気まずい空気や、相手の怒りや悲しみなどを受け取りやすいため、傷つく回数も多くなってしまいます。
また、感受性が強い人は自分以外のことにも感情移入する傾向があります。他の人に起こったことを自分のことのように受け取ってしまい、傷つくことも多いです。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、傷つくことが多い傾向にあります。自分に自信がないことから、他の人の行動や言葉をマイナスに受け取って傷ついてしまいます。たとえば、同僚など自分以外の人が褒められているのを聞いた時、その人と比べると自分は劣っているんだと勝手に解釈して傷つきます。
他人にはそんなつもりはなくても、自分に自信が持てないゆえに、無意識に物事をマイナスに変換してしまう癖があります。
プライドが高い
プライドが高い人は一見とても強く見えますが、実はとても傷つきやすいです。というのもプライドを高くすることで、自分の弱さを隠している場合が多いからです。
そのためプライドが高い人はそうでない人よりも、他の人の言葉などで傷つくことが多い傾向があります。プライドの高さで虚勢を張ることで、他人に強く見せているだけではなく、弱い自分に対しても「自分は強い」と言い聞かせています。いわば、プライドは心の盾です。
気を遣いやすい
普段から気を遣うことが多い人は、傷つくことも多いです。気を遣うことが習慣になっている人は自分のことよりも他人のことを優先してしまうので、それが傷つくことに繋がってしまうからです。
他人を優先することで、本当の自分の望みがないがしろになれば、傷つくのも無理はありません。他の人を気遣うのは素敵なことですが、本当に他人を大切にできるのは、まず自分を大切にできる人です。気の遣い過ぎには注意が必要です。
傷つきやすいことの克服方法
傷つきやすいことを克服するためにまずすべきことは「傷つきやすい自分」を受け入れることです。ちょっとした何かで傷ついてしまった場合、「こんなことで傷つく自分はダメだ」なんて自分を批判しがちですが、それではかえって逆効果です。
自分の直したい部分に目を光らせて、逐一ダメ出しをしていると、その部分は直るどころか余計に大きくなってしまいます。
何かで傷ついたとしてもダメ出しするのではなく、その都度「大丈夫だよ」と傷つく自分のことを許してあげてください。それを繰り返すことで、段々傷つくことが気にならなくなり、次第に傷つく回数も減っていきます。
そして、もう一つ大切なことは、他人は完璧ではないことを知ることです。あなたを傷つける他人の言葉や態度が正しいとは限りません。見当はずれであることも、案外多いです。
傷つきやすいか診断するチェック項目
自分が傷つきやすいのかどうか、イマイチわからない人もいるでしょう。下記のチェック項目に多くあてはまる場合、あなたは傷つきやすい人である可能性が大です。ぜひ参考にしてみてください。
自分の思い通りにならないとイライラする
自分の思いようにならないことは誰だって嫌ですが、傷つきやすい人の場合、それが特に大きなストレスとなってしまいます。自分が思うようにならないことがあるのは当然のことですが、傷つきやすい人は自分の思うように事が進まないと、まるで自分が否定されたかのように受け取ってしまうので、大きく動揺してしまいます。
もし自分が思ったようにならないと、すぐにイライラしてしまう人は傷つきやすい可能性があります。
映画やドラマで泣くことが多い
映画やドラマで感動して泣くことは多くの人にあることですが、それがかなり頻繁の場合は、傷つきやすい可能性大です。映画やドラマなどのちょっとしたシーンでも涙が出るということは、それだけ感受性が強く、他の人に感情移入する傾向が強いと言えます。他の人に起こったことをまるで自分のことのように受け止めてしまう性質があります。
そのため日常でも、自分のことだけではなく、他人のことにも反応して傷ついてしまいます。
なかなか「NO」と言えない
あなたは普段「NO」と言っていますか。本当は嫌なのに断ることができなかったり、本当は苦手なのに好きなふりをしていませんか。
「NO」を伝えることができない場合、傷つきやすい可能性大です。「NO」と言えない人は「NO」を言うことで、相手を傷つけたり、怒らせるのではないかと恐れている傾向があります。
そしてなによりも、そのことで自分が傷つくことを恐れています。傷つくことを避けるために「NO」と言いません。
世間体や周りの目を気にする
周りから自分がどう思われているのか、世間的にどう見られるのか気になる場合、傷つきやすい可能性大です。時には自分がやりたいことが、周りとは異なることもあるでしょう。
それが個性というものですが、周りの目を気にする人は、自分が周りと違うことを嫌います。周りと違うことをすることで、傷つくのを恐れているからです。
個性が目立つと、時には反対されるなど逆風にあうこともあります。それで傷つくのを避けようとします。
大勢の中にいると疲れやすい
傷つきやすい人は、大勢の中にいると疲れやすい傾向があります。傷つきやすい人は、大勢の人と接する中で、自分が気付かないうちに心が色々な反応を起こしているので、どうしても疲れてしまいます。
傷つきやすい人は気を遣うことが多いですが、それを無意識にやってしまう傾向があります。大勢の中にいれば、それだけ多くの人に対して無意識に気を遣うので、気が付けば心も体も疲労困憊してしまいます。
他人の言葉に左右されやすい
あなたは、他の人の言った言葉が気になりますか。いつも人の言葉が気になってしまう場合、傷つきやすい可能性大です。傷つきやすい人は感受性が強い傾向にあります。その言葉が自分を傷つけるような酷いものであった場合、それを真正面から受け止めてしまうので、深く傷ついてしまいます。
たとえその言葉が信憑性が低いものであっても、人の言葉に対して「本当はそうなのかな」といちいち心を悩ませる傾向があります。
身近な人が不機嫌だと自分に原因があると思う
たとえば同僚や友達が不機嫌な場合、「私何かしたのかな」と原因が自分にあると思うことはありませんか。そのようなケースが多く思い当たる場合、傷つきやすい可能性大です。
傷つきやすい人は、必要以上に他人に感情移入する傾向があります。傷つきやすい人は、他人の感情に自分を勝手に巻き込んで、関連づけてしまいまいます。
そして厄介なのは、相手の怒りや悲しみなど特にマイナスの感情に反応することです。
傷つきやすい人との付き合い方
恋人や友達など身近な人が傷つきやすい場合もあるでしょう。その場合、接し方には注意が必要です。
あなたの普段の何気ない言葉が相手の心を傷つけて、それが重なれば、関係にも支障をきたしかねません。大切な人を傷つけないために、自分の普段の言葉を見直してみる必要があります。
彼女
恋愛関係は、デリケートな関係です。愛する彼女が傷つきやすい場合は、大きな配慮が必要になります。
たとえば女性の場合、他の女性と比べられることを大きく嫌います。「おまえも〇〇ちゃんみたいに可愛い服を着なよ」なんて言葉は、傷つきやすい彼女の心を粉々にしてしまうでしょう。
男性の場合、彼女など本当に好きな相手の場合、なかなか素直になれずに、褒めるどころか、意地悪な発言をしてしまうことも多いです。男性からしてみれば、それはただの照れ隠しなのでしょうが、女性からすると理解しがたいです。特に傷つきやすい女性の場合、男性のそういう発言を全て真正面から受け止めてしまいます。
恥ずかしいのは分かりますが、彼女が繊細で傷つきやすい場合は、素直に自分の好意を伝えることが良い関係を続けるために大切になります。
友達
親しい友達の言葉に対して、よく否定してしまうことはありませんか。もしあなたが否定の言葉を使うことが多い場合、相手を傷つけている可能性は大きいです。
自分でそんなつもりはなくても、否定が癖になっている人は意外と多いです。たとえば相手の言葉を途中で遮ったり、「でも~」や「それは違うよ」と否定の言葉を返してはいませんか。
誰もが自分の意見を否定されることを嫌いますが、傷つきやすい人の場合は特にです。自分の言葉が否定されると、自分自身が否定されたかのように受け取ってしまうからです。親しい友達に気を遣い過ぎる必要はありませんが、親しいからこそ無意識に傷つけてしまう場合も多いです。
良い友達関係を築いていくためにも、自分がいつも友達に投げかけている言葉を一度見直してみると良いでしょう。

傷つきやすい子供の育て方
お子さんがとても傷つきやすく、心を悩ませている親御さんもいるでしょう。子供は大人よりも繊細で感受性が強い傾向があります。
特に傷つきやすい子の場合、人とのコミュニケーションが苦手であるため、人の輪に入ることや友達を作ることができないこともあり、親御さんとしては心配になることも多いでしょう。お子さんが傷つきやすい場合、大切なことは焦らないことです。
傷つきやすい子に対して、そのことを無理に直そうとしたり、他の子供達と同じようにさせても、それは逆効果です。余計、自分の殻に閉じこもってしまうでしょう。
傷つきやすい子は、コミュニケーションが苦手ですが、他の子よりも時間がかかるだけで、決してできないわけではありません。お子さんの傷つきやすいところを受け止めて、ゆっくりと向き合うことが大切です。
傷つきやすい原因
「HSP」という言葉をご存知ですか。「Highly Sensitive Person」の略で「とても敏感な人」という意味です。
そしてこれは、先天的なものだということが研究で分かってきました。つまり、傷つきやすいのは、生まれつきである可能性が高いということです。
HSPの人は、非HSPの人よりも刺激に敏感で、神経が高ぶる傾向にあるため、どうしても傷つきやすくなってしまいます。傷つきやすいのが、過去の自分に原因があるのなら悔みたくもなりますが、生まれつきならば悔みようがありません。
まずは、自分が傷つきやすいことを受け入れることから始めることが大切です。傷つきやすい自分を否定するのではなく、傷つきやすい自分がどのようにすれば楽しく生きられるのかに焦点をあてるようにしましょう。

傷つきやすいことは悪いことではない
いかがでしたでしょうか。今回は、傷つきやすい人についてお話ししてきました。傷つきやすいと、それだけ心を痛めることが多く、そのことが悩みの種となっている人も多いでしょう。傷つきやすいことは、どうしてもマイナスな部分として受け取られやすいですが、決して悪いことばかりではありません。
傷つきやすい人は、どんなことで人が傷つくのかをよく理解しているため、他人を傷つけないように言葉や行動を配慮することができます。気遣いができて思いやりがあるのも、傷つきやすい人の特徴です。
また、繊細で感受性が強いため、美しい絵画や景色などに対しての感動が他の人よりも大きいのは素晴らしいことです。短所のように見えることは、見方を変えれば必ず長所に繋がっています。
傷つきやすい部分も含めて、自分を愛することがとても大切です。
