同族嫌悪とは何?なぜか嫌ってしまう心理の原因や対処方法を解説!

同族嫌悪という言葉を聞いたことがありますか?

似た人を嫌いだと言った時に言われたことがある人もいると思います。今回は同族嫌悪の意味と、なぜ同族嫌悪をしてしまうのか?その原因と心理に迫ります。同族嫌悪を辞める方法もご紹介します。

目次

理由もなく嫌ってしまうのは同族嫌悪?

何かをされたわけではないけれど、なんとなく嫌いという人はいませんか?もしかしたら、それは同族嫌悪かもしれません。同族嫌悪とは一体どういうことを言うのか?どういう人が同族嫌悪しやすいのか、その心理や特徴を見ていきましょう。

同族嫌悪とは?

同族嫌悪とは自分と自分と同じ性格や、趣味を持っている人を嫌うことを言います。似たもの同士は仲良くなりやすい反面、自分の鏡となるために嫌な部分が見えやすくなり嫌う人もいます。 例えばいたずらが好きな人であれば、同じようにいたずらが好きな人を相手にするとやりにくいものです。いたずらに嫌がっている人と接する方がやりやすいのです。こういうところから同族嫌悪は生まれます。

同属嫌悪との違い

「どうぞくけんお」と変換すると、同族嫌悪と同属嫌悪の両方が出てきます。同族嫌悪が同じような性格などその人の内面が似ているということに対して、同属嫌悪は種類が似ている、同じところに属していると大きな枠組みでみます。 意味はほとんど同じです。同属嫌悪は趣味が同じ、同じサークルに入っている人など趣向が似ている人のことを嫌う意味合いが強くなります。

同族嫌悪の例

同族嫌悪は実際どのようなものがあるのか?同族嫌悪の例について見ていきましょう。

アイドルヲタク

ジャニーズ好きな女性や、アイドルが好きな男性などに同族嫌悪は多く見られます。アイドルが好きな人は「自分が一番知っている、自分が好き度が高い!」と競争をしがちです。そのため、同じ好きな人を批判して自分が上に立とうとします。 同じものが好きなもの同士仲良くしていると思いがちですが、実際は全くの反対です。争いが起きやすくなってしまうほどに競争しています。

バンギャ

ビジュアル系バンドを好きな女性のことを言います。ビジュアル系が好きな女性は気性が荒い人が多いので、好きな人の奪い合いのようになります。今見た回数が多いだろう、グッズを先に取りやがった、などと喧嘩が勃発しがちです。 同族嫌悪というよりかは、ファン熱が強すぎる人は周りにいる人が全員敵だと思っているような状態です。バンギャが一番白熱しているかもしれません。勿論穏やかな人もいますよ。

同族嫌悪の原因

同族嫌悪は似た性格を持っているからと話しましたが、その中でも同族嫌悪になってしまう原因は様々です。似ているだけが同族嫌悪をする原因ではありません。なぜ同族嫌悪が起きてしまうのか?同族嫌悪が起きる原因について詳しくご紹介します。

自分が嫌いなところを見ることになるから

同族嫌悪してしまう一番の原因は、自分が嫌な部分を相手を通して見てしまうためです。似ているからこそ、相手の嫌だと思う部分は自分の嫌な部分であることが多いです。自分がやっている分には思いませんが、他人から感じるのは別です。 自分の嫌な部分は誰しも見ないふり、気付かないふりをしたくなるものです。それが一緒にいることで、嫌でも見せつけられてしまうために同族嫌悪を抱いてしまうのです。自分のことが好きだったり、何も思っていない人ならばいいですが、自分が嫌いな場合は見せつけられるのを苦痛に感じます。

自分の影を感じて反発してしまうから

人は自分と似ている部分を見つけてしまうと、それが嫌な部分でなかったとしても無意識に反発してしまいます。似た者同士というのは近づきすぎず、距離をおきがちになってしまうのはそのためです。本能的な部分も大きいのでしょう。 自分の影、自分もあるなーと思うと同族嫌悪にかられて、今まで仲良かったのに途端に嫌になってしまうこともよくあります。急に嫌いになってしまうのは、これが原因の可能性があります。 自分のことは自分が一番よくわかっているため、人は自然と同族嫌悪をしてしまいます。本能的に感じて反発をしてしまうため、自分自身もなぜ同族嫌悪をしているのか気付かないうちに嫌っていることが多いです。

一緒にいてやりづらいから

同族嫌悪をするのは、同じような性格をしているがためにあわないことが原因です。例えばわがままで周りに言うことを聞いてほしい女性の場合、同じようにわがままな女性といてもあわないですよね。 わがままをわがままと感じずに一緒にいてくれるような優しい女性といるのが楽です。性格が似ているからといって、共感はできても必ず仲良くなれるとは限りません。やりづらいと感じると、イラッとしやすいため同族嫌悪をしやすくなるのです。 わがままな人だけがそうではなく、大人しい人も同じです。大人しい人同士だと何も発展せず、どちらかが頑張らなければなりません。その姿を見た時に、自分も普段こんなに人に迷惑をかけているのかと、自己嫌悪をした後に同族嫌悪してしまいます。人は同じ系統の人とは合いづらいのです。

自分ができないことができているから

同族嫌悪は同じだから嫌というだけではありません。自分と似た性格を持っている人が、自分にはできないことをできるのを見る時にも、同族嫌悪になってしまいます。例えばわがまま同士なのは許せるけれど、自分はわがままだから彼氏ができないのに、相手は彼氏がいると嫉妬しちゃいますよね。 自分はこの性格だからできない、手が届かないと思っていることをあっさりと手に入れていると同族嫌悪してしまいます。自分が無能に感じられてしまうために、羨ましくて同族嫌悪してしまうのです。 似ているからこそ人は妬むようになってしまいます。妬みは嫌悪感に変わる事が多いので、今までは仲が良いと思っていたような相手でさえも、自分が負けていると感じた瞬間に同族嫌悪に陥ってしまいます。

オタクに見る同族嫌悪の心理

オタクの人が同族嫌悪をすることが多いのですが、なぜオタクは同族嫌悪をよくするのか?その心理について見ていきましょう。

同類に見られたくないから

オタクの中にはマナーが悪い人がたくさんいます。実際SNSを荒らしていたり、コンサート会場で暴れまわったりというような行為をしている人もいます。そういう人たちを見ると、一緒に見られたくないという気持ちから同族嫌悪をします。 自分も一緒のものが好きだけど、そんな人たちと一緒にしないでほしい、自分だけは違うという気持ちから同族嫌悪を抱くようです。マナー悪い人も思っていたりするので、自分のことは自分が一番わからないとはよくいったものです。

独り占めしたいから

オタクの同族嫌悪で一番白熱してしまうのは、自分の好きな人に対しての気持ちです。オタクの人は自分の恋人くらいに好きな人のことを愛しています。アニメであれば押しキャラは自分の恋人です。 現実のアイドルでも同じで、自分が一番あの人のことを好き、自分が一番あの人のことを知っていると一番を取ろうとします。そのため、押しキャラが同じ人と仲良くなるのではなく、張り合うようになります。 同族嫌悪というよりかは嫉妬の塊です。嫉妬をするからこそ、同族嫌悪をしてしまい仲が悪くなってしまうのです。オタクの思いは恐ろしいものです。

周りに変に思われたくない気持ちから

オタクの中では周りにオープンな人から、周りには恥ずかしくて言えない人とがいます。オープンにしている人は何も思いませんが、隠している人は同族嫌悪を抱きがちです。自分もその一員でありながら、こんな変な集団ではないという気持ちがあります。 いわばオタクでありながらも、自分はオタクではないと思っている人のことです。やっていることは同じなのに、変に思われたくないという心理から同族嫌悪をして遠ざけてしまうのです。

同族嫌悪をしやすい人の特徴

同族嫌悪をする原因や心理について見ていきました。ではどういう人が同族嫌悪をしやすいのか?その特徴について見ていきましょう。同族嫌悪をしすぎると、人と関わることを嫌いにもなってしまいます。特徴に当てはまる場合は気をつけてください。

自己嫌悪しやすい人

自己嫌悪に陥りやすい人は、自分の嫌いな部分をよく知っています。そのため自分と似た人を見ると、普段自分が嫌っている嫌な部分を感じさせられるために同族嫌悪しやすくなります。 自己嫌悪しやすい人は自分自身に自信がないことが多いので、他人を通して嫌な部分を見せつけられると同族嫌悪しやすいのです。嫌悪感を抱くことが癖になっていることもあります。 自分が嫌いな人というのは、自分の嫌な部分にフォーカスを当ててしまいます。その癖から、自分だけではなく他人と接する時も嫌な部分を自然に探すようになってしまいます。だからこそ、他の人よりも同族嫌悪をしやすいのです。いい面を見ることができず、どこが悪い部分だろう?と探していないか確認してみましょう。

自己評価が低い人

自己評価が低い人も同族嫌悪しやすいです。自分に自信がないため、自分と似た人を見ることにさえ同族嫌悪を抱いてしまうのです。自分が嫌いなため、自分と似ている人は無条件で嫌ってしまいます。 自己評価が低い人は自分と全く違った、自分が憧れられるような性格の持ち主を好みます。なぜなら自分は何もできないと感じているため、自分と似た人を同系統に見て下に思ってしまうためです。そのため似た空気感の人でさえ同族嫌悪してしまいます。 自己評価が低い人は普段否定から入ることが癖になっています。「私なんてさ」というのが口癖になっていたり、人から褒められても素直に受け取れない場合が多いです。自分には良いところがないと思いこんでしまっています。

被害妄想が激しい人

自分と似た人が自分とは違う悪いことを行う時にも同族嫌悪してしまいます。被害妄想が激しい人は、実際には何もされていないにも関わらず、ちょっとでも態度が違うと感じただけで嫌われていると思い込んでしまいます。 自分が嫌われていると感じてしまうため、何もされていないのに同族嫌悪を抱いて離れてしまいます。被害妄想が激しい人は敏感すぎるところがあるため、何を引き金に嫌うかわからないので困りものです。 なぜ被害妄想が激しくなってしまうかは人それぞれです。昔いじめられていて、陰口を叩かれていた経験があると敏感に反応してしまいます。自分に自信がないと、相手が疲れていたりして態度が悪いだけでも嫌われたと思い込んでしまいます。

プライドが高い人

プライドが高い人は同族嫌悪をよくします。プライドが高いために自分と似た人を見るだけで許せなくなってしまいます。自分が一番でいたい、自分が優れていると感じさせたいため、同じような性格・性質を持っている人を見たくないのです。 プライドが高いと同族嫌悪をして、一瞬で見極めるために似ているというのを脳で感じる前に本能で感じて近づかないことが多いです。周りの人からしたら「なぜ嫌っているんだろう?」とわからないほどに判断が早かったりします。 プライドが高い人には頭が良い人や、察知する能力に長けている人が多いため、嫌悪感もすぐに抱くようになってしまうのです。プライドが高い人が同族嫌悪をすると、周りが引いてしまうほどに攻撃をしてしまうこともあります。

自分の思い通りにしたい人

自分の思い通りに事を運びたいと考えている人も、同族嫌悪になりやすいです。自分と似たような人がいると、自分の思い通りにならないことがたくさんあります。正反対だからこそ上手くいくことがあります。 わかりやすく言えばSの人が同じようにSの人といると、喧嘩になってしまいます。会った時点で同族嫌悪になり近づきません。Sの人はMの人と過ごすことで自分の思い通りになるため同族の人とは会わないことを知っています。 自分の思い通りにしたい人は、思い通りになるかならないかで自然と人を見ています。Sの人がMの人ばかりと付き合うのは、思い通りにしたいからです。反対に同じようなSの人を見ると、敵と感じて同族嫌悪をするのです。見ているとわかりやすいですよ。

同族嫌悪を治す方法

同族嫌悪を治すためにはどのようなことをすればいいのか?同族嫌悪をしないようにするための方法についてご紹介します。

相手の良い面を見るようにする

同族嫌悪してしまうのは、相手の嫌な面ばかりを集中して見てしまうためです。嫌な面に着目してしまうと、その人の全てを嫌いになってしまいます。どんな人にもいい面は必ずあります。 同族嫌悪をしてしまった相手の良いところを探してみましょう。いくつ探せるかな?この人にも本当にいい面なんてあるのかな?と興味本位で探ってみると、意外とたくさん見えてきます。 探している時点で相手に興味を持つことにも繋がるので、同族嫌悪していたことを忘れるようにもなります。いい面をいくつ見つけられるか試してみましょう。

自分の嫌な部分を受け入れる

同族嫌悪してしまうのは、自分のことが嫌いだからです。自分のことが嫌いなために、自分の嫌な面を受け入れることができません。自分の嫌な部分も入れて、どれだけ短所に感じる部分も含めて自分だと受け入れることが大切です。 自分の嫌な部分を受け入れることができれば、同族嫌悪するほど似ている相手の嫌な面を見ても嫌になることがありません。まずは自分を見つめ直してみましょう。自分の短所が許せない人は自己嫌悪をしてしまいます。 自分の苦手な部分や自分の短所に敏感な人は、同族嫌悪をしてしまいます。自分の嫌な部分、短所も「自分なんて」と思ってしまう人は、まず自分の嫌な部分を書き出してみてください。そして、その嫌な部分を長所に書き換えてみてください。見方で嫌な部分はいい部分に変わります。

自分に自信をつける

自分に自信をつけることで、同族嫌悪することがなくなります。自分の嫌な受け入れられない部分や、自分と似ているのにできている点を見つけると自分の無能さを感じてしまいます。しかし自分に自信をつけるとそれがなくなります。 いくら似ている相手がどうであろうが、自分は自分・周りの人は周りの人と考えられるようになれば、同族嫌悪することもありません。自分に自信をつけるためには、自分を受け入れることが大切です。 すぐに自信をつけるには、成功体験を積むことです。自分のやりたいことなど、目標を決めてそれを一つずつクリアしていってみてください。例えば習い事を始める、習い事を極めるというように段階を踏んで積み重ねていきます。それをすれば自分の自信にも繋がりますよ。興味のあることからしてみましょう。

人と比べる癖を治す

無意識に人と比べて自分はどうかと見てしまう人は、同族嫌悪に陥りやすいです。例えば仕事や収入、プライベートなどを全て「あの人より勝ちたいからこれをする」と決めてしまうと人と比べた基準しか作れません。 しかし、自分がこういう生活をしたいから、これくらいお金を使いたいからという理由で収入を決めると自分が幸せになりたいからという基準ができます。人は人と比べて何かを決める必要はありません。自分がどうなりたいか、何をしたいかで決めていいのです。 人からどう見られているのか、人にどう思われるのかを気にしても良いことはありません。まずは自分が何をしたいのか?どんな生き方に憧れるのかを見つけてみましょう。そうすれば、周りの人を気にして同族嫌悪をしてしまうこともなくなります。

身近な人に同族嫌悪してしまう場合は?

同族嫌悪するのがそれほど親しくない相手であれば構いません。しかし、家族や友達に同族嫌悪をしてしまうと一緒にいるのがしんどいですよね。そんな時にどうすればいいのか見ていきましょう。

友達に同族嫌悪する場合

今までは仲良く接していたのに、突然友達に同族嫌悪をしてしまうということもあります。それは身近にいるからこそ、近すぎて嫌な部分が見えてしまうからです。同族嫌悪をする理由は憧れや嫉妬であることが多いです。 自分にはないのに友達はいつも持っていていいな、羨ましいという感情が芽生えています。友達は一緒にいればいるほど似てくるものです。しかし、あくまで友達は友達、自分より優れている部分も、自分よりできていない点もあります。その違いに気づきましょう。 そうすれば友達のことを素直に応援できるようになり、嫉妬や妬みを抱くこともありません。同族嫌悪をする時は友達の何が嫌か、どういうタイミングでイラッとするかを考えてみましょう。

家族に同族嫌悪する場合

兄弟や親に同族嫌悪をする場合もあります。その場合は、大抵自分に自信がないことが原因です。同じ家族なのに自分だけ勉強ができない、同じ家族なのに自分だけがと落ち込んでしまうと同族嫌悪を抱くようになります。 自分に何か一つでも優れていること、誇れるものを作ると同族嫌悪しなくてすみます。家族だからといって同じことができる必要はありません。自分にできることは何かを探し、あなただけの特技・あなただけの長所を伸ばしてみましょう。

同族嫌悪をする理由を知り、嫌悪感を抱かない日々を送ろう!

同族嫌悪をしてしまうのはプライドの高さや自信のなさだということがわかりましたね。人は自分の鏡と言われています。その中でも自分と似た人を見ると、自分そのものを見ているような気分になりますね。 同族嫌悪をしていても、嫌っているのは相手ではなく自分のことです。自分のことを好きにさえなえれば、同族嫌悪をすることなく仲良くなることができます。自分の嫌いな部分を受け入れて、他人のことを気にしない日々を送りましょう。

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