本当の幸せを手に入れる5つの方法とは?哲学から読み解く「幸せ」の正体を解説!

人間に生まれた以上、誰もが幸せを追い求めて生きています。

幸せはの感じ方は人それぞれであり「本当の幸せ」が何であるかを定義することは難しいでしょう。幸せの正体とは何なのでしょうか。今回は本当の幸せを哲学者の考えから読み解き、それを手に入れる方法を紹介します。

目次

本当の幸せとは何か考えたことはありますか?

多くの人が「幸せとは何か」と聞かれれば、裕福な生活ができて、欲しいものが手に入り、何でもできることであると答えるでしょう。

しかし、実際世の中を見てみると、それらのいわゆる「富」を手に入れた人が必ずしも幸せであるとは言えません。

中には地位や名誉に縛られ、自由に身動きできない人もいます。

富を得たことにより、周りとの接し方に苦労している人もいるでしょう。

では「本当の幸せ」とは一体何なのでしょうか。

今回は哲学者の考えと共に「本当の幸せ」の意味を考えていきましょう。

「本当の幸せ」の正体を読み解く

人間の欲求には際限がありません。

お金、物、地位や名声はいくら手に入れようと次から次へと欲しくなります。

永遠に何かを追いかけ、満たされない欲求を抱えて生きて行くことが果たして幸せだと言えるのでしょうか。

「本当の幸せ」とは「富」以外の部分にあるようです。

幸せとは考えること

「人生とは、人生以外のことを夢中で考えているときにあるんだ」これはビートルズのジョン・レノンの名言です。

正に、本当の幸せとは「生きるための行動」以外の部分にあるのではないでしょうか。

ほとんどの人は、社会の常識として言われる幸せや、誰かが決めた幸せをを求めるでしょう。

しかし人が本当に幸せを感じるのは、この名言のように人生に関わること以外を考え、それを求めているときなのです。

考えて、考えて、本当に自分の内から湧き上がる欲求に応えたときに初めて「本当の幸せ」は得られるでしょう。

幸せとは愛すること

人生においての幸せは、自分はもちろんのこと、自分以外の人間、物、動物や植物でさえ愛することによって手に入ります。

全ての存在を愛おしく思い、その存在を尊重することによって、自分中心な考えから来る不平不満はなくなるでしょう。

また深い愛情は他者貢献すら喜びに変え、生きることで生じる全ての活動が心を満たす種となります。

本当の幸せとは人から与えられるものではなく、自分が人に幸せ与えることによって手にすることができるのです。

「本当の幸せ」を考えた哲学者たち

幸せに生きたいという願いは今も昔も変わることはありません。

しかし「幸せ」とは非常に曖昧なもので、人や環境によってその意味合いは大きくかわってしまいます。

昔から哲学者たちは、そのような曖昧な「幸せの定義」について深く考えてきました。

ここでは哲学者たちが「幸せ」をどのように定義し、解釈していたのかを紹介していきます。

ベンサムによる幸せの定義

イギリスの哲学者及び経済学者であるジェレミ・ベンサムは「幸せ」を次のよう定義しました。

「個人の幸福の総計が社会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」

この考えはとても効率的で、社会全体の流れを考える経済学者としてはとても正しい考えでしょう。

捉え方によっては、「多くの人が幸福になるのであれば、少数の不幸は許容する」とも解釈されることもあり、批判の的となることもあります。

しかし、実際ベンサムは個人の幸福も重要視しており、少数者を犠牲にしてはいけないと考えていたようです。

パスカルの幸福への追求

フランスの哲学者ブレーズ・パスカルは「本当の幸せとは一時的な快楽や充足感ではなく、永遠に感じられるべきもの」であると定義しています。

物を手に入れたときの喜びや、食事や遊びで得られる快楽は一時的なものです。

では、パスカルは何をすることが「本当の幸せ」だと思ったのでしょうか。

それは「真理の探求」です。

真理とはこの世で変わることのない絶対の真実、つまり神のことを指しています。

パスカルにとっての「本当の幸せ」は信仰心を持ち、神を深く知ることだったのです。

カントの幸福論

イマヌエル・カントはプロイセン王国(現ドイツ)の哲学者です。

カントは幸福を「それぞれの人格を持つ人間が、思いのままに願いを叶えられる状態」であると定義しました。

また幸福の概念は一定では無く、今までの経験を元に幸福は形作られるとしています。

またそれぞれの幸福は「善行」を生み出すこととなり、社会全体の幸福を求める上で自身の幸福の追求は義務であると考えました。

つまりカントは、誰しもが生まれながらに持っている幸福の欲求を、それぞれが満たしながら生きることが、社会全体の幸福につながると説いたのです。

本当の幸せを手に入れる5つの方法とは

哲学者によっても「幸せ」に対する考え方は様々です。

今まで生きてきた人生、現在の環境によっても「幸せ」への考え方、基準は変わってくるでしょう。

そんな中で「本当の幸せ」を見つけ出すことはできるのでしょうか。

ここでは、自分自身にとって「本当の幸せ」を手に入れる方法を5つ紹介します。

ありのままの自分を認める

人間の本当の幸せは、自分自身の中にしかありません。

他の人の持っている地位や名誉、物、恋人を手に入れたところであなたの心は満たされないのです。

一度「幸せとは何か」を自分自身に問いかけ、自分が本当に求めていることを見つけましょう。

そして、ありのままの自分を認め「他の人のようになる」ことをやめるのです。

そうすれば心も軽くなり、余裕もでき、本当の幸せも呼び込むことができるでしょう。

恋愛をする

決して恋愛だけが「幸せ」の定義ではありませんが、恋愛には幸せになるための要素がたくさん詰まっています。

他者への愛情、無償の貢献、人と人との心のつながりは本当の意味での幸福感を与えてくれるのです。

しかし、現代では人と人のつながりが希薄となり、30代までの若年層でも3割の人が一度も交際経験がないと言われています。

「幸福というものは、一人では決して味わえないものである」これはロシアの戯曲家アレクセイの名言です。

今まで上手く恋愛をしてこれなかった人も、一度誰かと交際して見れば人と人との繋がりによる幸せを発見できるかもしれません。

他人に求めない

本当の幸せは自分の手でしか、手に入れることはできません。

幸せを手に入れたいと思ったら、自ら道を切り開いていくしかないのです。

誰かに自分の幸せの一端を求めてしまうことは不幸にもつながります。

人に求めると「○○して欲しいのにしてくれなかった」「△△だと思ったのにそうじゃなかった」など不満が出てしまうのです。

これでは不満に思われた相手も、自分自身にも何も良いことはありません。

本当の幸せを求めるのであれば、コントロールできない他人に期待するのはやめましょう。

何事にも一生懸命になる

仕事や勉強、恋愛でも何にでも一生懸命になるのが幸せへの近道です。

一生懸命に努力することで得られた「達成感」や「高い評価」、「信頼」は他に変えることができない喜びをもたらします。

もちろん人生において力を抜いて生活することも必要です。

しかし、想像してみて下さい「常に一生懸命な自分」と「常に適当に生きてる自分」どちらが好きですか。

「自分が好きでいられる自分」であることも、本当の幸せにつながるでしょう。

感謝を忘れない

「人は、不幸のときは一を十にも思い、幸福のときは当たり前のようにそれに馴れて、十を一のように思います」これは瀬戸内寂聴の残した名言です。

物を取ってもらった、道を譲ってもらった、コンビニで会計をしてもらったなど、これらを当たり前だと思っていませんか。

「常識だろ」「自分の方が正しい」「金払ったんだから」と考えている人は自ら幸せを手放しているようなものです。

世の中に当たり前のことなどありません。

自分以外の人間から何かしてもらうというのは特別なことなのです。

どんなに小さなことでも感謝できるようになると、心は豊かに育ち、幸せを引き寄せることができるでしょう。

自分にとっての本当の幸せが何かを見つけるのが大事

「幸せとは何か」という問題は永遠に答えの出ないテーマなのかもしれません。

多くの哲学者が考えてきたにも関わらず、「これが幸せである」という絶対的な答えはないのです。

つまり「幸せとは何か」という問題の答えは、人間それぞれの心の中にしか存在しないのでしょう。

「人は自分自身の幸せの考案者である」これは米国の詩人ソローの名言です。

人は誰でも、幸せの定義を自分で見つけて、自分の幸せは自分で決めることができます。

誰とも違うあなただけの本当の幸せを見つけていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次